見出し画像

アジの干物御膳 with 温泉まんじゅう

一福庵 (湯河原)

ひょんなことから湯河原の仕事をすることになったのが昨年7月。
とある会社からの紹介だったけれど、関係の浅いウチに頼んでくるとはよほど困っていたらしい。
実際に先方はかなりお困りの様子で、そうなると放っておけない性分なので片道二時間ほどかけて月1ペースで通っている。

仕事なので温泉に入る訳でもなく、せめて地物を食べたいと入ったお店が「一福庵」だ。

今回もお店のHPが無かったので、食べログさんから


駅の正面にあり、徒歩一分。一階はお土産物屋さんを営んでいて、二階が食堂となっている。
元々は蕎麦のお店だったのか蕎麦メニューは豊富。
でも、湯河原なら海の幸、中でも金目鯛や干物が有名だ。
すでに何回か訪れていて、この日は『アジの干物ご膳』を注文した。


読みかけだった世界推理短編傑作集2も、もうすぐ読み終わろうとしている。

後半の四編はトリックがピンと来なかったり、日本とは異なる環境下での話だったりで今一つだったけれど、ブラウン神父やソーンダイク博士、そして大好きなリュパンも読めて大満足な一冊だった。


画像1

アジの干物、マグロのお刺身、とろろ、豚汁、金山寺味噌、煮付け、香の物、お菓子。そこそこのお値段しますが、なんと豪華なことか。

お客さんはほとんどが観光の方たちばかりなので、昼間からビールを飲む姿もちらほら。
斜め後ろの家族(おばあちゃん、お母さん、娘)は運ばれてきたエビフライの大きさに驚いている。


まずは豚汁を一口すすり、アジの干物に手を伸ばす。
炙りたての湯気をまとった身を口に運ぶと、脂がのっていて旨い。塩味もほどよく、好きな味だ。
たまたまこの翌日、自宅でアジの干物を食べたのだけれど、その時にここの干物の美味しさをあらためて実感した。

今回、お刺身は先に切り分けて器に盛ったものを冷蔵庫で冷やしていたのか、肌が乾燥気味でちょっと残念。
でも金山寺味噌はうれしかった。
ここの定食は何回か食べているが初めて付いてきた。祖母が好きで、小さい頃にはいつも食卓にあったのを覚えている。
懐かしい思いを味わうことが出来た

ここの定食(ご膳)に欠かせないのが煮付けとお菓子。
この地域の名産でもあるかまぼこ類を煮付けにしている。
お菓子は温泉饅頭とか、きなこ餅が添えられている。きっと観光客を一階のお土産屋へ誘導する作戦なのだろうけれど、甘党の私にはうれしい限り。


しっかり完食してから、仕事の打合せへ向かった。


――美味しいものと文庫本⑧――


実は私もミステリーを書いています。
謎解きIQ付き短編ミステリー集「謎と共に去りぬ」を公開中。
懐かしい「IQサプリ」や人気の「ナゾトレ」みたいな謎を、御曹司探偵・武者小路耕助がちゃちゃっと解いていきます。
ちょっと憎めない先輩をフォローしていくのが助手の鈴木くん。物語は彼目線で進んでいきます。ぜひ、ご一読を!

過保護な年寄りたち


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?