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美術館のすゝめ ~都内美術館~

昨年に三菱一号館美術館に足を運んだ。
目的は2021年10月〜2022年1月中旬まで開催の印象派の企画展だ。

イスラエル博物館が所蔵している、印象派の数々の名作品が展示されている。私自身、絵画鑑賞が趣味で、中でも印象派の作品が好きだ。

そこで、今回の記事では、今までに足を運び、印象に残った美術館や展示会について記載する。

①三菱一号館美術館 (最寄り駅:東京駅など)

丸の内の中にひっそりとある赤レンガの建築物。そう、それが冒頭にも記載した三菱一号館美術館。私は今までに2回行った。

1,「印象派からその先へ―世界に誇る 吉野石膏コレクション展」

1度目に行ったのが、2019年10月~2020年1月に開催されていた「吉野石膏コレクション展」。印象派から印象派以降の作品にて、吉野石膏株式会社が所蔵する名画を展示した企画展だ。

印象的だった作品がクロード・モネの「テムズ川のチャリング・クロス橋」。
印象派の名前の由来にもなった、彼の作品の「印象、日の出」と雰囲気が似ている作品だった。非常に興奮したのを約2年前だが今でも覚えている。

また、数多くのシャガールの作品が展示されていることも記憶に残っている。私自身、シャガール作品を見たことがなく、独特で幻想的なタッチが凄いなと感心した。

2,「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」

この企画展で2度目の来館となった。印象派の有名どころが数多く展示されていた。
展覧会名に記載の画家以外では、ドガ、シスレー、ピサロ、クールベなどが展示されていた。

最も印象に残った作品がレッサー・ユリィの「夜のポツダム広場」
無知の私はユリィを知らなかった。雨が降っている、ドイツのポツダム広場が描かれている作品だ。雨が降っている様子の描写が秀逸だと感じた。

また、DIC川村記念美術館に所蔵されている、モネの「睡蓮」も展示されていた。モネの「睡蓮」の連作シリーズは数多く見てきたが、毎度素晴らしい作品だと感じている。

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三菱一号館美術館は、建物としても大変良いところだ。外観の赤レンガ造りも素敵だし、内装も非常にキレイだし歴史を感じる造りだ。

また、1度目も2回目もそんなに混雑していなく、落ち着いて作品を鑑賞できた。1つ1つの作品に集中して見れる環境で良い。ちなみに、私が来館したのは1度目も2度目も金曜日の夜であった。

私自身、まだ2回しか行ったことがないが、非常に好きな美術館である。ぜひ読者の皆様には、実際に自分の目で見てもらいたい。

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イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン

②国立西洋美術館 (最寄り駅:上野駅)

日本で1番有名な西洋画の美術館と言っても過言ではない。意外と知られていなようだが、建物自体が世界遺産となっている。建物の外観は言わずもがな素晴らしいし、館内も立派な造りだ。
なお、現在は改修工事中のため休館となっている。2022年の春より開館予定だ。

私自身、印象派関連の企画展目的で2回来館したことがる。
なお、企画展と常設展に分かれており、企画展のチケットを買えばそのまま常設展も見られる。

1,「国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展」

2019年の夏から秋にかけて行われた企画展だ。私自身、「1人美術館デビュー」の思い出の企画展。(滅多なことがない限り、基本的に1人で美術館に行っている。複数だと自分のペースで鑑賞しづらい。この頃は絵画通の人とご一緒したいとも思う笑)

印象派より前の年代の作品も数多く展示されていた。印象派でいうと、モネが多めでゴッホやセザンヌやルノワールなど、有名どころの作品が数多く展示されていた。

最も印象に残ったの作品は、モネの「睡蓮」だ。入ってすぐに展示されていたのだが、圧巻だった。200㎝×200㎝はあるので、サイズもそれなりに大きい。写真で見るのとは大違いだった。
美術館に頻繁に行く人は理解できると思うが、写真と実物のギャップとしては大きさが1つに上げられる。実際に見ると、このくらいのサイズ感なんだと実感できるのが現場ならでは。

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国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展

2,ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

2020年の夏ごろに開催された企画展。本来は3月から開始予定だったが、新型コロナの蔓延により延期となった経緯がある。
この企画展の頃から、来館者とスタッフの安全のため日時指定制度を導入されるようになった。また、入場人数の制限が行われるようになった。
いま現在でも、各美術館では日時指定券や入場規制をしている美術館はほとんどだ。

企画展の展示内容は、私が好きな印象派の割合は1/3程度だった。
印象派目的ではあったが、フェルメールの作品をこの企画展で初めて見ることができた。フェルメールの作品は世界でも35点ほどしかないので、非常に希少なので見れてよかった。
先ほどと同様で絵画のサイズの話になるが、フェルメールの作品は実物を見ると非常に小さかった。絵が小さい理由としては、当時のオランダの生活環境によるところが大きい。※フェルメールはオランダの人

また、ターナーの作品が展示されていて、初めて見れたのも嬉しかった。ターナーと言うと、山下達郎さんの「ターナーの汽罐車 」を連想する。この曲がなかなかに優れた名曲なのでぜひ聴いてもらいたい。機関車なのに、「おぼろげな汽罐車 音も立てず」という歌詞があるが、不思議な世界観で凄いなと感心する。

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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

・番外編 常設展

国立西洋美術館は企画展も素晴らしいが、常設展もぜひ立ち寄ってほしい。先にも記載したが、企画展のチケットを購入すれば常設展にも行ける。
企画展ははっきり言って、かなり混雑している。時間帯にもよるが、落ち着いて見るのは難しいだろう。対して、常設展は常時開かれているため企画展と比べるとかなり人も少ない。

有名どころも数多く展示されている。モネやゴーギャン、ルノワールなどの印象派の作品も数多くある。また、レンブラントなどの中世の作品もある。また、ピカソやポロックの作品も展示されている。
個人的には常設展だけでも充分に見る価値のある作品が揃ってる。時間を掛けてゆっくりと見れる。企画展だけでなく、常設展にも足を運んでいただければと思う。

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他にも行ったことのある美術館や企画展はまだまだあるが、また別の記事(美術館のすゝめ②)にて書こうと思う。
今回は都内の2つの美術館になってしまったが、地方の美術館もいずれは書く予定。

世界ではビジネスの商談の小話に、絵画の話をするとも聞く。日本でも多くの人が絵画に興味をもってほしいと思う。


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