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「るろうに剣心」のすべてがここにある――あの激闘から5年。覚悟を決めて挑んだ“るろ剣”グランド・フィナーレへ!

■「これを撮らなければ本当の意味で終われない」――5年間という準備期間を経て、“るろ剣”チームが再集結!

『るろうに剣心』シリーズは、その記録と記憶に巨大な足跡を残し、名実共に日本のエンターテイメントの頂点に上り詰め、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』で完結を迎えるはずでした。しかし、製作陣の胸の中にはまだやり残したことがありました。それは、累計発行部数7,200万部を誇る原作「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(和月伸宏/集英社ジャンプコミックス刊)に残る重要なエピソード。緋村剣心のソウルを貫きシリーズをけん引してきた佐藤健が、「絶対に演じたいと思っていました」と強く願い続けた、「人誅(じんちゅう)編」と「追憶編」。唯一無比の〈終わり〉と〈始まり〉の物語です。

「実は2011年に第1作を撮影している時から、佐藤健くんや大友監督とは『剣心が人斬りだった時代の話をいつかやりたいね』という話はしていました」。そう語るのは、小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサー。「剣心の十字傷のエピソードに触れないままこの『るろうに剣心』は終われないと誰もが思っていたけれど、前2作の撮影がとにかく困難を極めたので、みんながその痛みと苦労を忘れるのに5年もかかったんです」。

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企画が動き出したのは2017年の夏、検討用のシナリオが出来てから。大友啓史監督は次のように振り返ます。「『るろうに剣心』という作品は多くの挑戦を重ね、未知の領域に挑んできました。『京都大火編/伝説の最期編』から5年たった今、このタイミングでやるとなると、目の肥えたお客さんはもちろんですが、それ以上に僕らスタッフ・キャストの目指すハードルもかなり高くならざるを得ない。そのハードルを越えることができるのか、そのための環境を用意できるのかという不安は、正直ありました。ですが、たくましく成長した健くんやスタッフと共に、一蓮托生でもう一度ネクストステップを目指したい。新しい景色を見たい、次第にそういう気持ちが強く湧き上がってきたんですね」。そして、5年間という準備期間を経て、「これを撮らなければ本当の意味で終われない」という使命と覚悟のもと、再び“るろ剣”チームが集結しました。

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■「最後の敵は彼しかいない」と大友監督が確信!新田真剣佑が体現した“最恐”の敵・縁。

今回の『最終章』は、ひとつのドラマを2部作で描いた前回と違い、剣心の十字傷の謎をめぐる15年の時を隔てた上に、趣きがまったく違うコインの裏表の様な2本の映画で構成されています。

『The Final』は、前作の宿敵・志々雄真実を裏で操っていた中国マフィアの頭目、最恐の敵・縁(えにし)が登場、激しい憎悪を胸に剣心のすべてを奪いに来ます。大友監督は「陰惨な復讐譚にはしたくなかった。剣心と縁の時空を超えた因縁のドラマを、『るろうに剣心』らしい様々な要素を巻き込んだダイナミックなグルーヴの中で、しっかりエンターテイメントとして着地させたかったんです」と言います。

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縁を体現したのは、大友監督に「彼しかいない」と言わしめた新田真剣佑さん。持ち前の肉体と身体能力で“最恐”キャラに圧倒的な説得力を持たせています。デビュー直後の新田さんに会っていた小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサーは、縁役にどうかと大友監督に紹介。大友監督は、新田さんにシリーズ最後の敵役に相応しいスター性を感じ「初めて対面した時、そのまっすぐな眼差しの強さに惹かれ、すぐに彼以外考えられないとプロデューサーに話したことを鮮烈に覚えています」と振り返ります。そしてその確信は、撮影現場で証明されました。

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「縁のまっすぐな若さと純粋さが一途な狂気に転じ、剣心を脅かす大きな存在になっている。とりわけアクションシーンは圧巻で、体幹の強さを生かし、すべての動きが大きく、美しく、そしてエモーションに充ち満ちている。一人佇む静のシーンもとても魅力的です。佇まいの美しさの中に、静かな決意や複雑な想いがじわじわと浮かび上がってくる」と大友監督は絶賛します。

『The Final』では、神谷薫役の武井咲さん、相楽左之助役の青木崇高さん、高荷恵役の蒼井優さん、斎藤一役の江口洋介さん、巻町操役の土屋太鳳さんら、オールスターキャストが再結集。彼らと剣心との友情や絆が、それぞれの成長とともに、これまでの集大成として映し出され、宿命の映画をグランド・フィナーレに相応しいド派手なものにしています。

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