140字小説 「不釣り合いな家」
都内に、古ぼけた家があった。周囲には高層マンションが立ち並ぶのに、そこだけ取り壊されずに残されている。昔、一人の少年が絵を描いたそうだ。近未来の絵である。背の高いビルや、空を飛ぶ車の絵。そこに、その家が描かれていたのだ。少年はのちに、画家として人間国宝になった。彼の生家だという。
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都内に、古ぼけた家があった。周囲には高層マンションが立ち並ぶのに、そこだけ取り壊されずに残されている。昔、一人の少年が絵を描いたそうだ。近未来の絵である。背の高いビルや、空を飛ぶ車の絵。そこに、その家が描かれていたのだ。少年はのちに、画家として人間国宝になった。彼の生家だという。
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