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よしなしごと

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色々と考えたり、思ったりしたこと。
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#noteでよかったこと

忘れたいこと。忘れたくないこと。

自分の年齢が、芥川龍之介の享年に追いついたことに、先日ふと気がつきました。 気がついた瞬間に思い出したのは、高校2年生のある日の出来事。 放課後の教室で数人が集まり、問題集を解きながら、お互いにわからないところを教え合っていました。 問題文を読むのに集中していたところ、 「いいなぁ。わたしと違って記憶力が良くて。  うらやましいなぁ」 という声が聞こえてきたのです。 級友からそんなことばをかけられたのは、聡明で快活なクラスの中心的存在の子。 英語の発音がとても綺麗だった

好きなもので、継いでいく心

米油をひいたフライパンのうえで、細く切ったエリンギのふちから徐々にこんがりと焼き目がついていくのを見ながら、"食べものに焼き目がついていく様子を見るのが、好きだなぁ"と思った今日の朝。 この頃、自分でも知らなかった"わたしが好きなもの"、に気がつくことが増えました。 それはたとえば、窓から景色を眺めること、急須でお茶を淹れること、書き心地の良いペンで手帳に文字を綴るとき、お皿を洗っているときにふいに現れるシャボン玉を見る瞬間。 ことばにしてしまえば、ほんとうに何でもない

書き綴ること。響きあうもの。

朝晩にすこし涼しい風が吹くようになり、季節が移ろっていくのを感じます。 台風の予報円とカレンダーを交互に眺めては、どうか大きな爪あとが残りませんように、と願う今日このごろ。 もう八月も終わり。 あっという間に過ぎてしまったような、それでいて、とても長く感じられたような…、このひと月は、わたしにとって特別なものとなりました。 今月のはじめ、記事の下書きを終えたあと、公開するべきかどうかを、決めかねていました。 自分が生きていくうえで、抱え続けていた痛みについて綴った文章。

静けさと炎と。その先にある気持ち

まわりの人から、 「おとなしいね」 「冷静だね」 「落ち着いているね」 というふうに評されることが多いです。 先日も、職場の方から、 「夏樹さんて、いつも冷静ですよね。その落ち着きがどこから来るのか知りたいです!何かテンションが上がるときってないんですか?」 と、聞かれました。 "テンションが上がるとき…。"思わず、数秒間考えこんでしまいました。こういうときにさらりと気の利いた受け答えができれば良いのに…、なんて内心で思いながら、「…それは、あまり無い、ですね」と答えたの

書くことで、壁を無くしていくような日々に

noteで文章を綴っていると、自分自身の気持ちや考えが素直に表せていることに驚きを感じることがあります。 過去の記事で度々ふれていますが、子どもの頃から人見知りがはげしくて、ひとと会話をすることが苦手でした。がんばって自分が考えていることを伝えても、よく分からないと返されることもしばしば。否定されたり、変だと言われたりしたらどうしよう…、と怖くなり、しだいに口数が減っていきました。 自分よりもひとを優先する気質も強かったなぁ。 たとえば友人と遊びに行くときも、「わたしはど

あらためて、自己紹介です。

noteで毎週記事を書くようになってから、4か月目。 この頃は、スキやコメント・フォローをして下さる方が多くなり、驚きながらもうれしく思っています。 先日、初めて書いた記事(自己紹介)を読み返したのですが、ちょっと内容がうすいかなぁ…と感じてしまいました。(はずかしくて記事のリンクが貼れないです…。) というわけで、あらためて自己紹介をしますね。 プロフィール ・名前:夏樹 ・1989年生まれ。 ・大分県出身です。  転居歴:大分県→大阪府→名古屋市→京都市。  現在

自分の文章なんて大嫌いだったのに。

noteにはじめて記事を投稿したとき、でも私って飽きっぽいし、3回ぐらい書いて終わりになるんだろうなあ、と思っていました。ですが、この頃毎日投稿できていて、ありえへん、何でなん、うそやろ…と地の文が関西弁になるくらい自分に対してめっちゃびっくりしています。 そもそも、小学生高学年ぐらいのときから、私って自分の書く文章が大嫌い、っていう認識がありました。 国語の成績は良くて、読書が大好きで、作文が上手だと先生にほめられることも多かったんですが、文章書くのはしんどいし、自分が書

自分の気持ちを素直に出してみて。

こんばんは。 昨日書いた記事の補足、というか書いた後の心境をつづってみたいと思います。 思ったことを思ったように書きたい、と考えて始めたnoteでしたが、昨年書いた記事を読み返すと、無理にテンションを上げていたり、読んだ人が面白いと感じるようなものを書かないと、という気負いがそこかしこに見受けられ、ちょっと落ち込んでしまいました。 でも、昨日は考えていることを走り書きのように一気に文章にできたんです。普段、自己開示が本当に苦手で、 聞かれれば答えるけど自分から自分自身のこ

日々のともしびとなる言葉

noteに記事を書くことを続けていると、書くことがだんだん楽しくなってきました。 それに比例するように、色々な方の記事を読むのもよりいっそう楽しくなったんです。 わたしが読んで良いな、と思うのは日記のように日々の出来事や考えたことについて綴られた記事。 ひとりひとり、毎日を、泣いたり笑ったり、ときには深く落ち込んだりもしながら生きていて。 その時々に心を動かしている。それがささやかな、他人にとっては何でもないような出来事であっても。 日々の忙しさに紛れて、ともすれば忘れ