子供は「おしまい」の寂しさを知った、屋上遊園地の物語
デパートで買い物、なんて言葉さえもレトロに感じてしまう。
これは、在りし日の話。
5、6歳くらいのことだったろうか。
休日に、両親や祖父母がデパートへ連れて行ってくれた。
郊外。よく晴れた日。
祖母はいつも、苺と生クリームのサンドイッチをおやつに買ってくれた。それは私にとって、特別な一日の始まりだった。
買い物よりも遊びのほうが楽しくて仕方ない。そんな子供の私が、屋上へ向かうときのワクワクする気持ちは今もよく思い出せる。
町の公園にはない、大きくてカラフルなアスレチック