【140字小説】ハロウィン
色々な格好をした。
ふたりきりの6畳半。
そこはどこの交差点よりも
賑やかで煌めいて。
やがて現実は茶髪を黒く染め
ピアスの穴も塞がった。
今年も只の月末を終え
真っ暗な扉を開ける。
寝息を立てるベッドの隅に
オレンジのカード。
部屋に水があふれて
読めやしなかった。
/ルリニコクみみみ
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色々な格好をした。
ふたりきりの6畳半。
そこはどこの交差点よりも
賑やかで煌めいて。
やがて現実は茶髪を黒く染め
ピアスの穴も塞がった。
今年も只の月末を終え
真っ暗な扉を開ける。
寝息を立てるベッドの隅に
オレンジのカード。
部屋に水があふれて
読めやしなかった。
/ルリニコクみみみ
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