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内なる声からの自由 対話するリーダーシップ #28
あるグローバル企業のアジア太平洋地域のリーダーシッププログラムを担当することにあたって学んでいることをお伝えしてみたいと思います。学んでいること、そこに関する問いをここで共有することでビジネスパーソンの方々のご参考になったらと思っています。
今回は、内なる声について取り上げます。このPodcastのシリーズは、対話するリーダーシップというタイトルをつけています。内なる声、というのはご自身との対話と思っていただけたらと思います。
内なる声にも色々とあると思います。今回は、何らかご自身にとってブレーキをかけることになるような内なる声を3つ、取り上げてみます。→以下は、そのことによって阻まれるものです。
ジャッジする声 Voice of Judgement 例 良い/悪い、好き/嫌い→ 可能性を狭めてしまう
斜に構える声 Voce of Cynicism 例 確かに○○だけれど、どんなものだろう。→ しっかり取り組めなくなってしまう
恐れる声 Voice of Fear 例 もし失敗したらどうしよう。→ 行動できなくなってしまう
(→以下は、そのことによって阻まれるものです。)
それぞれ、説明する必要もないかもしれません。リーダーシップというカテゴリーではなくても、日常に聞こえてくる声でもあると思います。新しいことをやってみるとき、難しそうなことをやってみるとき、ちょっと周りの様子を伺ってみようというとき・・・人類の進化という観点からすると、これは当然持っているべき防御機能でもあると思います。
もちろん、あまりにも無理なことをする必要はありません。それでも、リーダーシップというような言葉をイメージするような状況では、少し背伸びをする(Stretch)することで成長できることというのはよくあります。そんな時に、こういった声のせいで、何となく不安になって動けなくなるということはないでしょうか。
それぞれの声に対応するには、どんなことを培う、養うこと(cultivate)が必要でしょうか。
ジャッジする声 → オープンなマインド
斜に構える声 →オープンなこころ
恐れる声 →オープンな意志
どれにも共通することはオープンさを保つということです。これは、対話にという上でもとても大切です。内なる声もまず聞いてみる。不用意に不安になるのではなく、どのカテゴリーなんだろうと考えてみる。そして、オープンな態度で接してみると、案外、やれるかもと思えることも多いのではないでしょうか。それが、内なる声からの自由です。
ここで、アメリカの仏教指導者のジャック・コーンフィールドさんの言葉を引用したいと思います。
私たちは自らを改善する必要はない ー というのも、私たちはむしろ、自分のこころ、頭、そして行動を阻むものをただ手放せばよいのだから。
We don’t have to improve ourselves; we just need to let go of what blocks our heart, head and actions.
本日の問い
何かをしようとする時、どんな内なる声が聞こえるでしょうか
その内なる声は、本当に聞くべき声でしょうか
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