見出し画像

自灯明法灯明 Podcast #20 George Pohleさん Part 1

このPodcastでは、私がスティーブン・バチェラーさんのセキュラーな仏教のプログラムで出会った欧米の方々にインタビューをしていきます。今週からはアメリカ在住のGeorge Pohleさんにお話をお伺いします。

英語+日本語版(逐次通訳)

英語版

George Pohle さん
アメリカ・フロリダ在住。NASA、TEXACO、Shellでキャリアを重ね、退職を前に精神的な不安を抱えていた頃に心理療法士より勧められて瞑想を始め、仏教に出会う。チベット仏教の寺院にも通ったが、献身的な信仰への抵抗感から、現在はより現代的な瞑想のグループに参加しながら、パーリ語の初期仏典を読み、瞑想、法話の視聴を続けている。

今回のエピソードから、印象に残ったところを取り上げてみます。

私と仏教の出会いは、翌年の退職を控え、不安を抱えた頃でした。実存の危機でした。これから何をしたらよいのかという疑問を持ち、死への恐怖をも感じるようになった頃で、カウンセラーや精神科にもかかったのです。ある時、心理療法士の方から瞑想を勧められ、iPhoneでMeditaiton Oasisというアプリに出会いました。そして瞑想に非常に助けられたのです。呼吸、からだ、思考、オープンな気づきについての4つの瞑想を、4週間、毎日20分続けます。4週間経った頃に変わってきたことを感じて、3ヶ月続けてみました。そしてもっと学んでみたいと思い、手にした瞑想の本の中に仏教の本もありました。

キリスト教カトリック系の家庭に育ちましたが、大学の頃には興味を失っていました。なので、あまり献身的な宗教というか、伝統的な信仰には興味を持たないだろうということは自分でもわかっていました。チベット仏教系の寺院にも数ヶ月通いましたが、仏像、供物、僧侶の方々など、自分には過剰な感じがして、仏教でも、もっと現代的なグループに通うようになりました。リーダーの二人は、私の年齢(62歳)の半分よりも若いかもしれません。そこには合うと感じたのです。

自分には、大乗仏教系よりも、テーラワーダ系の上座部の仏教の方が合うのだと思います。Bhikkhu Bodhi、Bhikkhu Analayoの本や、アメリカのスピリチュアルな分野の先生であるGil Fronsdal、Joseph Goldsteinなどの本、そしてパーリ語の初期仏典のテキストを読むようになりました。Insight Timer、Dharma Seed、Audio Dharmaなどのアプリで、様々な法話を聴きながら学ぶようになっていきました。2016年には、仕事に行く前に早く起きて、毎日必ず瞑想を30分から1時間するようにもなりました。

参考:スティーブン・バチェラー Stephen Bachelor
イギリスの仏教者、瞑想指導者。初期の経典(パーリ仏典)に遡り、仏法(Dharma)を現代に生かすための再解釈を行なってきた。チベット仏教僧、禅僧としての修行・指導を経て、ヨーロッパを拠点とした瞑想指導を行いながら、1980年代から、欧米におけるセキュラーな仏教(宗教性のない、世俗的な、時代にあった仏教)を牽引している。邦訳に、ダルマの実践(四季社、2002年)、藤田一照訳(原著:1998年 Buddhism without Beliefs - a contemporary guide to awakening -)がある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こちらのエピソードへのご質問/コメントなどもお待ちしています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?