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9ヶ月の赤ちゃんと暮らす。

明日で娘が生後10ヶ月を迎える。ということで、生後9ヶ月の振り返り。

この1ヶ月は夫が出張で家におらず、ほとんど娘とふたりで過ごした(トップの写真は1ヶ月以上前、父と過ごした休日)。といっても、平日の日中、私は仕事へ、娘は保育園へ、土日は外に出かけて人に会うことが多かった。愛知から両親や妹も遊びにきてくれた。

はじめは”お母さん”として気負っていたのか、少し緊張感があった気がする。赤ちゃんと過ごす日々は、家に自分以外の誰かがいるだけで、安心感がある。

でも、その緊張をほどいてくれたのは娘だった。這い這いで私のそばまでやってきて、つかまり立ちをして、ニコニコし、ぎゅっと抱きしめるだけでケラケラと笑ってくれる。絵本を読めば、歌を歌えば、ブンブン腕を振って喜んでくれる。とうもろこしやバナナ(甘い物)を与えると、「おいしい〜」と言わんばかりの顔で乗り出してくる。

まだうまく吸えないストローマグがお気に入り。

そんな娘の笑顔や反応が見たくて、私も寄ってくればぎゅっとするし(自分から寄っていくことももちろんある)、高い声で絵本を読んだり、歌を歌ったり、買い物へ行けばバナナやとうもろこしを買ってしまう。求められれば7キロを超える娘をひょいと抱き上げる。

泣きわめくこともあるけれど、お腹が空いたか、眠たいか、かまってほしいか、できるだけその欲求に応えてあげられるように(応えられないことも多々)、片付けなどの家事は後回しでよいとする。夫がいないので、洗濯物は少ないし、ごはんも自分が食べたいものを食べたい時に食べればいい。部屋も多少散らかっていても気にしない。

さらに、娘と一緒にたまには私も子どもの視点になってみることにした。たとえば、娘が「ひゃー」と奇声をあげたがなら、私もマネして奇声をあげてみる。ひゃー、ひゃーーー、ふたりで共鳴してなんだか笑えてくる。娘が机の下に潜り込んだなら、私も縮こまって一緒に入ってみる。娘と同じ目線になって目が合い距離が縮まる。娘が這い這いを始めたなら、私もうつ伏せになってみる。たしかに埃や髪の毛、気になって拾いたくなるわ……。

そんなふうに同じ目線になると娘もテンションを上げてくる。今朝は茹でる前の素麺のかけらを「いしし」と笑顔で手渡してくれた。ありがとう。

9ヶ月の娘は、家中、這い這いで行きたいところへ行けるし、言葉は使えないけれど、表情やしぐさで意思や感情も表すこともできる。だから、「ひとりで赤ちゃんのお世話をしている」というよりは、「ひとりの人間と一緒に過ごしている」という感覚がする。

朝目覚めると、寝室からリビングへ這い出してくるひと

9ヶ月の終わり頃、イベントレポートや#noteクリエイターファイルを書くための仕事で、一緒に「cakes note FES’18」に参加した。主催者のみなさんの気遣いや会場の雰囲気のよさもあって、娘は、朝10時〜18時頃までわりと終始ご機嫌に過ごしていた。人のいる場所が好きらしい。

控室で「ポルトガル食堂」を主宰する馬田草織さんがかけてくれた「これからママの強い味方、いいパートナーになってくれるよ〜」という言葉が心に残っている。

会場でコラムニストのスイスイさんが撮影してくれた1枚

イベント会場でも、娘がいたから、話しかけてくれたり抱っこしてくれたりする人がいて、和む空気や弾む会話があって、なんだか少し助けられたような気もする。これからどんなよきパートナーになってくれるんだろう。

私は彼女の”お母さん”ではあるけれど、お互いに、”ひとりの人間”として向き合っていけたらいいな、と思う。

まずは今、父が全国各地を飛び回って仕事をがんばっている間、いちゃいちゃして、ふたり暮らしをたのしもうね〜。

#子育て #エッセイ #cakesnotefes





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