見出し画像

#17|赤ちゃんの寝心地とママの育児負担

前回は、iiwanが目指す最高のベビー寝具についてお話しました。

そこで見えてきた「赤ちゃんの寝場所」において、ママにとって必要なコトの数々・・・。

どうやったら、すべてかなえることができるのだろうか。とあれもこれも考えるうちに、一番大切なコトに改めて気づきます。

ママ目線と寝心地品質のどちらを優先させるのか?

画像1

毎日のお世話マットとして衛生的に使えたり、お出かけ先での赤ちゃんの居場所として気軽に使えたり、っていう「ママ目線」のポイントを実現させようとすると、どうしても「寝心地品質」って両立できないんです。

なぜなら、ママ目線の需要は、育児ができるだけラクであることが重要だから、それを実現しようとすると、軽さや薄さ、サイズ感や素材などがほぼほぼ「リッチな寝心地」と遠ざかるからです。

しかし、寝心地を妥協してしまったら、何のためのベビー寝具なんだか分からないし、寝心地が悪くて頻繁に起きてしまっては、ママのためですらもなくなってしまいます。

そう、そもそもママの育児を楽にするためには、オペレーションの良さよりも「寝心地品質」が大前提だということ。

そうでなければ、ベビー布団を作る意義がないのだということに気づきました。

ということで、改めて、iiwanが実現するべき「寝心地品質」を今一度洗い出します。

-重力を身体全体で感じている赤ちゃんの体圧を分散できること
-骨の形成が未熟な赤ちゃんの背中に負担がかからないこと
-いつでも背中が快適で寝られること
-カビやダニなどの繁殖が抑えられて痒くならないこと

これらのことが、寝具としてきちんと機能していて、なおかつママにとって「いつでも、どこでも、わたしのそば」で赤ちゃんを寝かせてあげられるような居場所にしたいのです。

理想をカタチにするために、再び各分野の専門家に話を聞きながら、メーカーの専門チームにご協力をいただいて、あきらめずにiiwanチームで同じ方向を向きながらトライ&エラーを繰り返す作業が必要でした。

赤ちゃんと重力

画像2

iiwanは、私たち大人にとっては当たり前すぎてつい見落としがちな『重力』を最も重視しました。

赤ちゃんの場合、ママのお腹の中の約10か月間は、羊水の浮力でふわふわと重力を感じずに過ごしています。

それが、この世に生まれたと同時にその小さなからだ全身で重力を受けることを想像すると、一日のほとんどを寝て過ごしている赤ちゃんの耐圧分散はとても重要なのではないかと考えたからです。

特に、およそ8か月頃にカタチが決まってくると言われている赤ちゃんの背骨はまだまだ柔らかく、背骨にもできるだけ負荷を与えないように寝かせてあげたいものです。

そういう側面から見ても、ねんね期の赤ちゃんの「寝心地」は単純に寝るための居場所という役割だけではなく、身体の健やかな成長を促すためにも重要な役割があるといえますね。

だから、iiwanがつくるベビー寝具のマットレスにおいて最も大切な機能は、耐圧分散が優れていていることでした。


赤ちゃんの特殊な睡眠サイクル

画像3

次に、多くのママの悩み、赤ちゃんの睡眠が細切れになってしまうことに対して、何らかのアプローチを模索しました。

ヒントを見つける作業に入る前に、そもそも赤ちゃんがなぜ細切れに起きてしまうのか?というところに立ち返ります。

専門家によるいろいろな「ねんねメソッド」もあったりしますが、細切れになる原因は諸説あり、どんな赤ちゃんにも効果のある解決方法はまだ解明されていないのだそうです。

我が家の息子が朝まで眠ったのは生後5か月の1か月間だけで、1歳をすぎるまでに、もちろんネントレチャレンジしましたが、それでも数回起きることは普通の毎日で、毎朝夫にぼやく生活を送っていました(笑)

その時の苦労話はコチラ(笑)↓

ところで、赤ちゃんの睡眠サイクルは特殊で、レム睡眠とノンレム睡眠がおよそ半々で、短いサイクルで交互に訪れます。

レム睡眠は浅い眠りで、脳の代謝や血流が増加して、日中に取り込んだ情報を整理して記憶している時間なので、脳の発達に必要な睡眠サイクルです。

一方、ノンレム睡眠は深い眠りで、成長ホルモンが分泌されます。とくに最初のノンレム睡眠(入眠から2~3時間)で最も多く分泌されると言われていて疲労回復(細胞の修復や新陳代謝を促す)に必要な睡眠サイクルです。

一説には、この二つの睡眠サイクルの移行がスムーズにいかないときに、ちょうどそのタイミングで、部屋が明るかったり、物音がしたり、身体が不快だったり、お腹がすいていたりすると、泣いて起きてしまうのではないかということです。

それでも、、、
どれだけ気を配っていても、起きてしまう子は起きてしまいます(T_T)

だとするならば、iiwanができることは、このうちの「身体が不快」を解消するアプローチ

1つでも、睡眠を阻害する要素をベビー布団が取り除くことができれば、大きな一歩です。

ということで、iiwanチームは「身体が不快」を解消するヒントを探っていくことになるのですが、その過程で、なんと!ママの求めている「オペレーションの負担軽減」と「最高の寝心地」が両立できる素材に巡り合うことになります。


次回に続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?