毒親に育てられたらどうなるのか

ここ数年、毒親という言葉も広まって、本屋に行けば毒親の本がたくさんある。苦しんでいたのは私だけじゃなかった。そう思えてなんだかほっとした。

毒親に育てられるのは厄介で、子供には毒親という分別がつかない。ただ、子供ながらに他の家との「違和感」を感じる。幼稚園が終わると○○ちゃんのお母さんは抱きしめてくれたけど、わたしのおかあさんは抱きしめてくれない。こんな細やか事が塵に積もって「違和感」が出来上がる。

私はこの「違和感」が何なのかがわかるまで20年かかった。

その間に摂食障害やうつも経験した。心が不安定にもなって高校も転校した。

毒親に育てらる1つのメリットは普通の幸せが特別に感じられることなのかもしれない。でも精神的苦痛と天秤にかけたら取るに足らない。

一番苦しめられた過食症。今でも過食をしてしまうことがある。だいぶ良くなったけど完全には抜けないと実感した。

他人にはどうってことないことも気になったり、引きずる。身体の不調は毎日で、年に数回体調が良いくらい。35歳になるが生理が毎月来た事が1度もない。ダメ男ばかり付き合う。

毒親から自分の身を守るためにはとにかく逃げること、距離をとること。未成年で逃げられない場合、なるべく顔を合わせないこと。自分に自信がなく1人暮らしができないと怯えていた過去の自分に言いたいことは大丈夫だから早く逃げなさいと伝えたい。毒親と一緒にいるより、はるかに自由で、身が軽く、自分が思っているよりしっかり自己管理ができるはずなのだから。


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