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【訪問リハビリの日常】逸りたるパッチワークや遅桜

逸りたるパッチワークや遅桜

そのおばあちゃんは、
呼吸器の病気がありました。

在宅での酸素療法はしていません。

でも、前かがみになると、
いつも息苦しくなっていました。

そのおばあちゃんは、

パッチワークをするのが大好きです。

パッチワークをするときに、
夢中になってしまい、

いつの間にか、長い間ずっと
前かがみの姿勢で取り組んでいます。

そうすると、やっぱり
息苦しくなって、しんどくなります。

大好きなパッチワークなので、

「しんどくなるので、
もう、やらないでください」

とは言えません。

今のおばあちゃんにとっては、
生き甲斐です。

訪問すると、

「せんせ~、またやってもうた~」

と笑って言います。

「ボチボチでいいですよ」

と声かけしながら、

頑張っている呼吸筋を
休めるためのケアをします。

「今度、できたら、
せんせ、見せたるからな」

出来上がった作品を見て、
話にまた花が咲きます。

しんどくても続けてしまうのが、
大好きなことなんですね。

*逸りたる(はやりたる):夢中になっている

みなさんといいものを作り上げていけたらと思っています。noteを面白い方向に転がしていきたいです。これからも書き続けます。