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「366日(第9話)」いい大人が、自分の本当の心を吐き出せないで、うろうろしてる感じは、どうなの?

脚色的には、最後に主役の二人を結ばせるため(個々の気持ちを明確にするため)に、前回の最後で友達に戻したみたいな展開だったのでしょうね。そして、同棲相手に逃げられた綱啓永が広瀬アリスに近づいてくる。彼としても、眞栄田郷敦に対し、悪い気もあるから、広瀬に強引になれないというのもあるのだろうが、そこに広瀬のお母さん(中島ひろ子)がやってくるみたいなこともあって、徐々に話し相手になっていく感じ。

一方の眞栄田は、ひとり暮らしを初める。その物件を探すのに不動産屋を紹介したのが看護師の夏子だった。そして、夏子は、自分が高校生の時に、痴漢にあって、眞栄田に助けられたことを話す。どっちの横恋慕も、今まで、いろいろ伏線が貼ってあったので、意外性はないが、特に面白くもない。ドラマ的には、ある意味、時間を引き延ばすためにこの過程が入れてあるような気もする。そして、ラスト、東京スカイツリーの誕生日の2月29日に、その焼け木杭に火がつき出すみたいな展開。ここも、あまり、ドラマチックではない。

そして、ここに来て、眞栄田の記憶喪失の話が、もう昔のことのように流されている。仕事も辞めさせられずに出来ているし、新しいこともやろうとしている。一人暮らしをしても、ちゃんと生活力はあるようだし、記憶の消えた断片もあまりないように見える。こういう展開にされると、やはり、何故に最初に彼に記憶を消したのかがよくわからない。まあ、女性を恋した記憶も消えたから、今も、「広瀬が好きだった」みたいな記憶は戻ってはいないのだろう。だから、広瀬に逢おうともしない・・。でも、それでは、恋愛ドラマにならないじゃないかと思いません。まあ、夏子の心も本物だろうが、それを前田が受け止める体制にもないしね・・。

やはり、昔の青春恋愛劇に比べると、このドラマは熱がない。そして、ここに来て、さらに温度が下がっている感じ。ドラマは後2回続くみたいだが、やはりラストはそれなりに熱愛の状態になるのだろうか?

そういえば、長濱ねると坂東龍汰も、今だに高校生みたいな付き合い方をしてるわけで、脚本家は、今の30前後の若者たちの恋心がこのくらい温度の低いものと見ているのですかね?確かに今の時代、30歳になっても高校生みたいな恋が展開されてるドラマが多いが、まあ、それでは、少子化現象は続きますよね。そう、私が興味があるところは、こういう恋の温度が上がらない状況から、未来になにを求めて生きていけばいいの?というところなのだが、まあ、どうまとめるかを確認すれば見えてくるのかな?

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