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「君の花になる(第6話)」スターになっても、青春ごっこ的なストーリーがどうなのでしょうか?

先週の最後に、配信1位という座を奪って、見事に契約更新になった8LOOM。今回から、テイストが一気に変わるかと思いきや、今ひとつスターになった感じがしないのは何故か?忙しくなって、引っ張りだこなのは見えてくるが、人間としては、またまた喧嘩を始めさせたりする。それも、アーチスティックな話ではなく、歌手活動に全力入れないとか、途中でやめたメンバーがイタズラしてるとか、もう一つ話がステップアップしていないのが気になったりする。

そういえば、契約更新になったのに、社長の夏木マリの見せ場がなかったですね。いわゆる、プライベートな部分は描けていても、スターとしてのオフィシャルな部分が全く描かれていないのがもう一つドラマとして弱い気がするのだ。社長の代わりに、ヒモの竹中直人が応対してるとも言えるが、このキャラも今ひとつうまく使われていない。

そして、先週の最後の高橋文哉が本田翼に会いたくて走ってきたところを、志田彩良が阻止するような展開は、そのままに、高橋が本田に「好きだ」ということを言えないようにするだけのひき伸ばしの技であり、今ひとつ面白みにはかける。そして、いじいじしてる高橋があまり可愛くないのが問題な気もする。どうこの2人を盛り上げていくかというのが、ドラマの使命だと思うのだが、私的には期待も持てない感じ。多分、高橋にもう一つ魅力が足りないのだろうね。

とはいえ、今日のメインテーマは、高橋の母校でのライブと、同級生だった抜けたメンバーとの再会。私的なジジイ世代としては、見ていて気恥ずかしくなったりする。先の回でも書いたが、男が最後にハグするというまとまらせ方があり得ないわけだ。まあ、今時の子はこんな感じには見えますけどね。昔の青春ドラマなら、もっと殴り合って仲良しになるところだが、それもないので、今ひとつ見ていて達成感的なものが感じられないのですよね。最近の若者は、内面の熱さとか冷たさみたいな温度が見えにくい気がする。

そして、前から書いているように、アーティストとしての苦悩みたいなものを全く描いていないから、どうも、彼らがスターになった的な雰囲気を受け入れられないのだ。大体、彼らは衣装着て、ただキャーキャー言われるアイドルを目指していたのか?曲を自分で書いている以上、そういうなのでもない気がするのですよね。その辺り、スターになったら変わるのかと思ったらあまり変わってはいない。世界は目指す感じには言われてはいるが、その辺もちゃんと描いてほしい。

今回で6回目。あと4話くらいあるのだと思うが、最後までただ、本田と高橋のラブラブになるまでを描くのかと思うと、もう一つ見続けるインパクトに欠ける感じではあるのですよ。まあ、ここまで見てしまったら、最後まで見るのですけどね。

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