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「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜(第6話)」 不動産競売の理不尽さと、真面目に生きてきた老人と・・。

不動産の競売の現場からの始まり。不動産業者に混じって、若い夫婦が落札を待っていて、見事落札。そこに、そのマンションの部屋の持ち主、でんでんが孫娘とと犬を連れて飛び込んでくる。「俺の家を勝手に売ってるんじゃない」というところ。息子が勝手に家を抵当にして金を借りて踏み潰した案件。でんでんに何も瑕疵はないのだが、法律上どうしようもない。そして、買った夫婦は困ってしまい、執行官の出番となる。

でんでんという役者、最近ではなくてはならない老人俳優として活躍しているが、「お笑いスター誕生」に出ていた頃は、俳優としてここまで残るとは誰も思わなかったのではないか?とにかく、セリフを同じトーンで喋り続ける感じは彼以外にできない技であり、こんなにたたみつける感じで演技して、血管切れそうみたいな役は彼にみんなまわっている感じがする。それでいて、今回は最後はいい人になるわけで、そういう抑揚も見事である。そういう意味では映画「冷たい熱帯魚」を見た時には、最初は柔い感じで近づいてきて、その後、徹底的な悪役に変化する姿が圧巻だったのを思い出した。まあ、彼と同じような俳優があまりいないので今後もいろんなドラマで出てくるでしょうな。というか、ジジイ俳優が枯渇してるので、その気があるなら定年後のお仕事に出来る時代でもありますよね・・。

話をドラマにもどす。そして、このでんでん、織田裕二に何を言われても従う気はないと、執行当日もベランダに洗濯物を干している始末。しかし、こういう場合、動産もちゃんと段ボールに詰めて保管しなければならないのだろうから、執行官は引っ越し屋さんより大変かもしれませんな・・。

そして、でんでんはなんとかしようと、執行官の事務所に殴り込みのようにやってくる。とはいえ、どうしようもないことがわかるだけで、結局、執行官に従うことに。そして、新しい家主の若夫婦に、家の使い勝手を教えていくという優しさを見せる。「大切にして暮らした部屋だから、同じように大切にしてくれ」という気持ちは、泣けてきますね。そう、このドラマ、意外に御涙頂戴ものなのが良いです。

それよりも、先週は伊藤沙莉に「付き合ってください」という言葉をかけて伊藤を連れ出した笠松将。少しは彼女に気がある感じではあったが、ここでは母親にお見合いを断るために彼女をだしに使った感じ。結局、まとめるのは、少し嫉妬まじりに追いかけてきた中島健人であったわけだが、それにしても、笠松の母親が新興宗教にハマってるというネタは必要だったのか?面白かったですけどね。で、その後でモロ諸岡の店でナポリタン。毎回、これがなかなかうまそうですよね。

ある意味、軽いサイドストーリーとして描かれてる伊藤をめぐる男たちの反応ですが、まあ、女がいない職場はこんなものでしょう。その伊藤は、犬以上に好きな男はいない感じですが・・。

でも、ラスト、彼女は織田裕二に何を言おうとしたのか?ついに、執行官になるにはどうしたらいい?とか聞いたりする?


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