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「笑うマトリョーシカ」なかなか、視聴者を振り回しそうな初回の展開

何故か、前作から間を空けずに始まった金曜ドラマ。なぜだろうと思ったら、多分、オリンピックがあるからですね。そういう意味で今期のドラマの始まりは早そうなのと、回数も短くなる恐れはある。まあ、観るのが大変ななかで、まだ前期のドラマを見終わってなかったり、感想かけていないものがあったりするわけで、慌ただしい。

で、前作がほっこりしたホームドラマだったのに、ここでは、政治家と新聞記者が関わる闇の世界の話のようだ。初回は、その出演者たちの紹介もしながら、なかなかドラマの肝になる事件が立体的に、よく理解しきれないものだということがわかり、誰がいい人で、誰が悪い人なのかがわからない状況を視聴者に紹介する感じ。まあ、結構、疲れた頭の中で見るドラマではないし、どちらかといえば、日曜劇場の方があっている気さえする。

でも、主演が櫻井翔と水川あさみという点ではそれはないですよね。櫻井が中身がないと思われる若き次期総理候補者でもある厚生労働大臣を演じる。ある意味、小泉進次郎みたいな位置だが、彼よりは頭良さそうには見える櫻井。一応、慶應ボーイですものね、関東学院大学と比べたら失礼w

そして、その秘書が玉山鉄二。二人は高校の同級生で、実際の実務は玉山がやってるのでは?みたいな関係。つまり、それがタイトルのマトリョーシカなわけですね。そこんところ、誰が誰の皮をかぶってるかみたいなところが曖昧なところがこのドラマの肝であることは確か。

そして、新聞社のの水川あさみ。初っ端から父親の渡辺いっけいがトラックによって轢き殺されるみたいなところから始まる。水川は所属は文芸部であるわけだが、いわゆる社会部ネタを追いかけることになるという流れ。その社会部の記者に最近、よく出てくる丸山智己。そして、水川と一緒の文芸部の記者にこれも最近よく顔を出す曽田陵介。こういうのって、やはり前期の演技を見て、キャスティングされるのですかね。最近のテレビドラマはこういうことをよくやるから、マンネリになりやすかったりもするのですけどね。

初回としては、櫻井の出身高校の周囲が怪しい感じなのと、ここから、こいつら何を起こそうとしてるの?というところ。そして、櫻井が文芸部の水川に密着取材してくれというところで終わるのだが、彼が何を考えてるのか全くわからないところがドラマ的には上手いところですな。

原作は早見和真の小説。脚本は、いずみ吉紘と神田優。さあ、ドラマ的にはいろんなカオスな世界が描かれそうで面白そうではあるが、役者がちょっと地味かな?

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