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「マウンテンドクター」山岳医療というテーマで「死者0」はきついでしょう・・。

カンテレ制作の月曜10時枠。前期に続いて、医療ドラマ。前期の「アンメット」がなかなか素敵なドラマだったので、ちょっと心配したが、そこそこのものができそうなオリジナル作品。しかし、今回はMMTで山岳死者ゼロを目指すって、なかなか無理な話。そして、「TOKYO MER」や「ブルーモーメント」の二番煎じ的なものもあり、ストーリーと出てくるキャラクターの面白さがドラマの質に左右する感じですかね。

主演は杉野遥亮。彼は、少し、ひ弱そうな雰囲気が魅力とも言える。初回は、彼が山岳医としてやっていきたいと思いを固め、一年の海外研修の後に日本に戻ってきて、先にも書いたMMTに配属されるまでの話。

その一つの気っかけになる兄(時任勇気)が亡くなってるにも関わらず、ドラマ途中までベッドに寝ているシーンの必要だったのかはよくわからないが、私的に考えればドラマの風景的には余計だった気はする。

それよりも医療者としては、周囲のスタッフが重要なところ。最初に
杉野に寄り添ってくるのは看護師の宮澤エマ。この人も連ドラ連投するようになってきた。今回も山小屋での若い時の回想シーンが出てきたが、「Destiny」の時に比べて自然な雰囲気で安心した。まあ、女子は髪型で若くも見せられるのですよね。

そして、同級生なのか?麻酔科医が岡崎紗絵。彼女も医療ドラマ率が高いから、なかなかこういう役は安心して見てられる。後は、ラストにMMTから外されたと情報が入ったが、杉野を山岳医にするきっかけを作った感じの大森南朋。いつも通りに、アウトローの感じは山岳医にあっている。

ドラマは導入部で、山岳医になる気もない杉野をヘリで事故現場に運ぶところから始まる。まずは、瞬時に色々判断しないといけない現場で主人公の力が試される。そして、たまたまそこに駆けつけた大森が、怪我をしてる人間の命を救う形。これから、こういう緊迫感あるシーンが多く出てくるのだろう。ちょうど、夏の山登りシーズンでもある。それにもあわせての企画であることは確かだ。

そして、心臓のペースメーカーの埋め込みを必要とする患者(螢雪次朗)に、杉野は勝手に登山の許可をおろしてしまい、患者は登山途中で倒れる。大森は怒り、すぐにペースメーカーが入れられる。で、杉野は責任を感じながらも、リハビリで螢が登山できる仕方を考える。亡くなった妻のために山に登りたいという螢の気持ちを思ってのことだ。ここで、杉野の基本的な優しさみたいなものはよくわかる。

そして、杉野は兄の意思を継いでここにいるということも彼が成長するための糧であるわけで、そこにも隠された何かがあるような気もする。

あと、病院の院長は、檀れい。最近は、結構良い人の役が増えてきましたね。そして、芝居的にも、特に上手いとも思えないが、見ていて安心感が出てきたのは良い。

とにかくも、山岳医療ドラマ、題材としては面白そうだ。



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