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「ブラックガールズトーク(第4話)」欲しがり女とかマザコン男とかのお話

世の中には、いろんな種族がいるということを知らしめるドラマである。それをマイノリティと呼ぶかは知らないが、こういうのに比べたらジェンダーが曖昧なのなんて軽い異質だと思ったりもする。まあ、こういう変人たちの集まりが人間社会でもあると思わされる、なかなか哲学的なドラマだ。そう、「ガールズトーク」に哲学を感じる時代だったりするのか?

そういう意味では、今回の最初の話は関水渚の新婚の家で行われ、関水の旦那である板垣瑞生も話の中に入るという流れ。最近は、こういう中に普通に入っていける男性が多くはなってきている感じはするが・・・。

で、話の内容は、石井杏奈の会社にいる「欲しがり娘」。演じるは森田想。昔で言うなら、ぶりっ子タイプなのだが、他人のものをなんでも欲しがり、先輩の持っているアイテムと同じものを買っては喜んでいる女。それが、彼氏作りでもそうで、みんなの好感度が上がってる上司(赤ペン瀧川)を簡単に自分のものにしようと活動。そして、見事に彼に妻がいるということは我関せずみたいに、自分の方に靡かせる。だが、上司が、離婚して一緒になる宣言をすると、「もういらない」とばかりにお別れを告げるタイプ。いわゆる欲しがるという欲求が満たされればいいわけね。これは、男でも女でもある一定数がいる人種であるというところ。彼女が上司とどうなるのかを追って、OL3人でデートを覗くのが面白かった。いつもは、少し年齢より大人っぽい役が多い石井だが、ここではなかなか歳相応の可愛い役やってますね。

そして、もう一つの話は、朝日奈央が4年前に2週間だけ付き合って別れた男(落合モトキ)のメールに悩んでいるという話。つまり、昔の男にストーカーされてるという話。そのメールがポエム調なのがさらにウザく、LINEをブロックするとショートメールを投げてくる強者。

そして、最も問題なのは、落合が強度のマザコンであり、母親が女に対し、いちいち口を出してくるのだ。この母親を演じるのが手塚理美。最近は、シルバーヘヤーになったおかげで、老女役がいたについてきたが、「ふぞろいの林檎たち」だよ。もう少し、若々しくあってほしい気がする。そして、こういう、ある意味狂った役の彼女は見たくないかも・・。

でもさ、4年前に別れた彼女にいまだに自分のものだという感じでストーカーやってる落合もすごいわけだが、その息子と一緒にストーカーして文句言うって、まあ、こんな母親もいるのか?SNS全盛時代は、異常なことが次々に起こるわけで、そう考えれば、こんな新しいドラマができるのだろうね。そう、このドラマの原作は、たぶん、かなり新しい変な人たちを観察した結果の作品なのでしょうね。

今回の2作品も、なかなか飛び抜けた宇宙人たちを描いたものだったが、こう言うのに真面目に対応して時間を無駄にしてる人も多いのでしょうなと思いながら、次回も楽しみだったりいたします。

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