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「Re:リベンジ-欲望の果てに-(第7話)」医療というものに失敗はあっても道を外してはならないという判断ができるのか?

前回にもその予感があったが、本当に幼い命を失うドラマは悲しい。それも、自分の出世だけを考えるような医師の医療ミスによるものだという結果はあまりにも辛い。そして、同じく利権だけを守り、親の意志を継ごうとした未熟な男がそのバックグラウンドにいたことはもうどうしようもない感じがする。こういう医療現場は空気で決まるところがあるような気がする。そして、野心の中で行われた手術は、思わぬミスを生むということなのかも知れない。

しかし、赤楚が好き嫌いと感情で動いたことでこういう結果になったわけだ。そして、執刀した内田慈の責任感と情のないところの描き方は徹底していて、こういうの見ると、まだ医師の中にはこういう人がいるのだろうか?と考える人も多いでしょうね。

というか、赤楚と内田が記者会見に行く途中で、芳根京子が見てくれと懇願しても、他の医師にという彼らの対応に多くの視聴者が憤りを感じていただろう。そして、唯一医師としての力を持っていると思える錦戸亮は赤楚が感情的に暇を出したという状態。もう、この状況は病院が立ち直れないという状況な訳だが、どうするの。

そして、この状況を作った会長の笹野高史の目論見は、全てを消し去ることなのだろうか?全くもって、可愛げのないクソジジイである。

回は7回。あと3回でラストというところだろう。ここまでで、赤楚の周辺で幸せな人間は一人もいないわけだ。こういうの展開も珍しいですよね。敗者だらけで勝者がいない。そして、白山の最後を看取り、内田の医療ミスも確信している橋本惇が赤楚に白山の解剖を懇願するが、これが行われて、本当にそのミスがわかれば、病院は終わりだろう。赤楚はどうするのか?

もうなんだか、どうなっても誰も救われないような状況は、この前の時間にやってる「Believe 」と同じような状況ですよね。木曜日は、もうこんなのばっかり見せられる感じ。そう、格好いい人が出てくるドラマがない!

実際に今の日本って、こういう感じなのかもしれない。技術が知恵のないものが、大きな組織を勝手に動かして、ダメにしていく。国も地方自治体も同じ。そんな中で、リアルな万博会場の建設を見ても、作る人たちには全く寄り添ってないし、ここで死者が出ても、ないことにされそうな気もする。

ある意味、こういうドラマがこれからも増えるのは勘弁なのですよ。私たちが見たいのはそういう危機状況でどう動けばクールに未来が見えるようになるかなわけで、そういう格好いい男のヒーローが欲しいのよ。

まあ、この病院がどうなろうと、知ったことではないのですが、あと3回で錦戸亮と赤楚が仲良くなって病院立て直すのも、なんか変ですよね。


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