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「366日(第7話)」静かに歩み出し、簡単に転けて、未来の視界はよく見えないが・・。

眞栄田郷敦の社会復帰が今回のメインステージではあろう。「くるり」とは違って、同じ会社の同じ部署に再配属されるということではないらしい。どちらかといえばシニアの仕事を手伝う感じのようだ。で、ここでの仕事はPCでデータをやり取りするような感じみたいなわけだが、PCの使い方みたいなものは、あまり劣化しないで記憶の倉庫にあるものなのだろうか?私など、記憶喪失したとして、そこが消えたらもう今の仕事はできないわけで、ある意味、怖い話ではある。

そして、そのわからなさを図解していけばいいと広瀬アリスはいうが、それができる人は、記憶がある人でもそのまとめる才能のある人だということをわかっていないのでは?と思う。ある意味、私は理系の仕事をしていたせいもあり、物事の仕分けやスケジューリングをオンデマンドで習った人間だ。そして、PCを扱うにはそういう能力が高い必要がある。機械と会話するということはそういうことだ。まあ、その辺もAIの活用で変わってくるとは思うが、その辺の能力が弱いとAIに使われる感じにはなってくるのだと思う。

で、この部署の眞栄田に対する反応にすごい違和感があった。いわゆる彼は障害者なわけだ。それを再雇用するにあたって会社には助成金が入る可能性もある。だから、雇うわけだが、先輩である歳のいった人が「この子大丈夫?」みたいな顔をしたり、「君は間違ってる」的に憤りがわかる発言をした場合も、パワハラですからね。とにかく、ドラマの中の組織は居心地いいかんじに見せて欲しい。

そして、キッチンカーの出店に付き合う、眞栄田。ここでも、冷凍庫の電源をつけ忘れるというミスをするが、まだ脳みそがマルチタスクをこなせないということなのだろう。細かいことはわからないが、脚本家はそれで彼の復帰のむずかしさを描こうとしたらしい。私的には、このシークエンスなくてもいいのでは?とは思ったが。

そんな中で、茨城の花火大会に同級生たちが集まる。綱啓永と同棲している高田里穂も一緒にくる。このシークエンスで、まだ綱が広瀬が好きなことを高田にもわかるようにしたい感じはあるのだろうが、広瀬は眞栄田のことしかないわけで、これも必要?と思ってしまいますよね。で、ここで怪我した広瀬を見つけるのが眞栄田であることで、話をそんなに変な方向に持っていきたいわけでもないことがわかる。それよりも、最後にすれ違った看護師の夏子の思いの方がドラマの中では重要なのか?

あと、坂東龍汰と長濱ねるが近づいてきてますが、そのシーンでの長濱の目力の強さが印象的でした。この目力を活かせば、この人もっといい女優さんになれる気はしますよね。

さあ、ドラマも終盤に入ってきますが、広瀬と眞栄田が思いっきり幸せなラストが迎えられればいいのではないかと思います。

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