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「推しの王子様(第9話)」きっかけに戻って、会社を売る話にするつまらなさ。

まあ、ラストはどう持っていくのかはわからないが、こういうクリエイティブの話で、ベンチャー企業が、お金のために大手企業の傘下に入るという話は、普通に考えて、会社の製作物の質には繋がらないというのが本当のところだろう。特に、企画とストーリー性が面白いゲームを作りたいなら、大きな資本は、最初からマスの客を考えるということを思えば、コアなクリエイターのこだわりに応えるようなものはないはずだ。

特に、ベンチャー側から見たら、最初のゲームがなぜ当たったのかというところを振り返るなら、大企業に操られるような自分は絶対嫌な気がする。まあ、金の形に目が眩んだというならわかるが…。

ということで、このドラマの話の流れにはがっかりしたりする。まあ、その前にここ何回か書いているように、渡邊圭祐が、会社の中で一番、会社のことを考えているみたいな流れは、夢でもおかしすぎる。大体、中学生くらいの学力も常識もなかった人をこの短時間で、こう育てられるのは、「ゲーム」の世界しかありえないような気もする。そう、このドラマ自体が、最後はゲームの中でしたというならわかるけどね。

渡邊は確かにルックスもよく、白石聖にも、恋人として大切にされ、もちろん比嘉愛未との間の関係もまだまだ先が見えない。そして、今回のラストで比嘉がフジオカとキスしているということは、この二人は結ばれないというサインなのだろう。特に出演者に問題もなく、予定通り進んできたこのドラマが、後半戦で最も鈍臭く感じるのは、脚本段階の割り振りのミスか?その前に恋愛問題だけを主にキャラクターを動かしているからこういう状況になるのだろうと私は思う。次が見たくなる、いや、最後まで見たくなる緻密さに欠けている。

それならそれで、ライバルの会社がもっと面白いゲームを仕掛けてきて、それがラストに向けての風向きを変えるとか?渡邊を愛する女性がもう一人出てくるとか?色々と、ドラマのテコ入れは可能だと思うのだが、大体これ、オリジナル作品だから、作者に気を使うこともないわけだし。ラブコメとしての面白さが全く失せてしまってますよね。

まだ、次週は最終回ではないようで、視聴者が予測できないような流れを期待します。そして、やはり比嘉愛未は渡邊と結びつく方向性なのだろうから、それをいかにドラマチックに描けるか?というところですよね。ゲーム会社が舞台なのだから、ゲームの中のように大逆転!という感じでドラマを終わらせてほしいですよね!


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