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「#家族募集します(第3話)」とても刹那く前向きな末の共同生活

オリンピックのおかげで、二週間のお休み。その間に、出演者の一人が流行り病にかかったりしてどうなるかと思ったが、持ち直して無事再開ということみたいだ。今期のドラマでは一番ハートフルで前向きなドラマの気がする。そう、観終わった後に元気が出るというのは、テレビドラマにとってとても大切なことだと思う。いや、テレビって本来そういうものでなくてはならない。だから、人の幸せにケチをつけるような言動など問題外なのだ。このドラマと同じ局でそういう番組が作られているというのも本当に辛い話だ。もはや、局のせいというよりは、番組製作者ごとに責任を持って番組作りをする時代なのだろうと思う。そうすれば、テレビのさまざまな矛盾も解決するはずだ。今のテレビには覚悟が足りない!

そんな話はともかく、今回は、重岡の妻の山本美月の死を息子に言うまでの長い1時間。お節介の一番手の仲野太賀が、お膳立てして岸井ゆきのとともに重岡の肩を押す。しかし、前回、手こずらせた岸井が一気に溶け込んで家族を作ることに励んでいるのは少し意外な感じもした。まあ、仲野とともに、最近の日本のエンタメの中で彼女はなかなか濃い味の調味料である。そう、隠し味ではなく、主人公と同じくらい主張する姿がとても絵になってきた。そして、最近、色っぽく見えてきたのは自信からなのでしょうか?今、「愛がなんだ」を作ったら、見事に男が振り向いて終わりみたいになってしまう感じ。まさにトリプル5の一員に相応しい。

そして、一歩引く、木村文乃も、自分なりに重岡のために考え、最後の肩をおしてやる役目。そう、ここにいるキャラクターは、みんな自分のキャラの中で悩み、自分の役目を果たそうと一生懸命だ。だから、それが「家族」として成立したときに、どんなマリアージュがあるのか?と言うところがこのドラマの書きたいところだろう。そう言う意味では、みんなの共同生活が決まったここまでがドラマの初動なのですよね。ここまでで、中断がキレイなところだと思うのですが、オリンピック邪魔でした。

どちらにしても、今回の重岡が息子に妻の死を告白するシーンは、とても刹那く、未来に大きな希望をみるシーンとしては最高の盛り上がりでした。お月様は偉大ですな。

世の中は、特に東京は感染拡大が止まらず、家族でさえ一緒にいたら危険みたいな状況になっております。だからこそ、この疑似家族を描くドラマがとても沁みるのです。ある意味で、先にも書きましたが、親たちが石橋蓮司も含めてトリプル5なのでしょう。と思ったら、次回からは橋本じゅんが出てくるのですね。機操うどんを子供たちに作る役なのでしょうか?石橋蓮司が昔の写真を見て物思いに耽るカットも気になりました。ここから、問題だらけのこの擬似家族が、どんな活躍をしてどんな明るい未来に向かっていくのか、楽しみですね。

しかし、最後に岸井に山本が作った絵本の詩を歌わせるとは、なかなか泣かせる脚本でした。


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