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「パティスリーMON」男だらけのお菓子屋に女が入ることで何が変わるか

今期の深夜のドラマが一気に始まってきています。本当に数が多すぎて見てからの取捨選択とも行かない状況。とはいえ、役者さんたちはそんな中でも仕事取るの大変なのでしょうね。この時間の枠で、結構なメジャーな役者さんも見られるわけで、若い俳優志願も大変な時代だなと思う。基本的に底が浅い日本のエンタメ界隈と言われるが、仕事が増えれば、キャストもスタッフも育つわけですが、見合うお金が流れてるのかな?というところは気になりますね。

そんな中、少女コミック原作のお菓子屋さんが舞台の恋愛ものですね。お菓子を作っているところが映るのと、出演者の微笑みに癒されるドラマのテイストは初回で出来ていて、なかなかチャーミングなドラマになりそう。

ここでの主演は、前クール「たとえあなたを忘れても」で記憶を失った少女を好演していた畑芽育と、「コタツのない家」で結婚願望があるのかないのかわからない男を演じていた中川大輔、そしてジャニーズ系らしくないおじさん顔の濵田崇裕。この3人の三角関係を交えながらのお菓子物語なのでしょう。そういう、ドラマの眺めは初回でうまく出せていた感じ。

とにかくも、お菓子がおいしそうに見えるのは何よりであり、ドラマ的には恋愛にどんなトッピングをしていくか?というところですかね。

まず、主演の畑は、背も低く、少し地味加減に見える人だが、その瞳の色の薄さにうっとりさせる力がある。調べると22歳だが、もう、10年以上の演技経験があるわけで、それなりに積み上げてきたものが今ちゃんと光ってる感じはする。その畑のかわいらしい感じに対して、優しい元先生でもある、中川と、どちらかというと愛想がない濵田のコントラストもうまく出せていた。まあ、シンプルな三角恋愛劇を作るのはやりやすい舞台。

初回は、仕事を失くしてぶらぶらしている畑のところに、中川から連絡があって、趣味で作ってるのお菓子を持って訪ねると、そこはおしゃれなお菓子屋さん。そして、濵田は女子は働かせないという中で中川がゴリ押ししようとするが、とりあえず研修を受けさせようと濵田に思わせようとなったのが、畑が作ったお菓子だったという流れ。これ、濵田の彼女のお菓子の感想は出てこない。彼女の味覚をどう思ったかは気になったところだ。

そして、3日の研修作業にトライするわけだが、よくあるスパルタ的というか、いじめ的な研修ではなく、真摯に畑の作業を観察している感じは好感が持てた。そして、他の従業員から褒められるところから始まる。焼く前の生地をこぼしてダメにしてしまい落ち込むも、畑が怒鳴られることもなく、この辺りは濵田の人柄がわかる感じというか、単に、彼は女子が苦手なだけみたいだ。

そして、高いところにある鍋を一人でおろそうとして、事故寸前のところで浜田に救いを求めたことで、畑は合格となり、無事ここで働けることに。まあ、一緒にこの店の紹介もしながらの初回であったが、なかななよくまとまっていた。この舞台でどう甘いというか苦いというかの話が展開できるかでしょうね。若い俳優だけのドラマはそれはそれで楽しみである。

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