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「セクシー田中さん(第10話)」誰も結ばれないで、にこやかに生きるのも今風か?

ラストは円井わんの結婚式でベリーダンスを披露するシーン。田中さんこと木南晴夏は、この二年前のクリスマスパーティーの席で未唯Meiに誘われてダンス留学するという流れで、毎熊は告白もできなかった。そして2年後、踊る木南の顔は一番晴れやかで美しかった。こういう表情の差異を明確に作ることができる木南はもう一流の女優である。とはいえ、今回みたいな主役のオファーはそうはないだろうね。というか、このクラスの女優の主役作品を作るという企画をもっと考えていけば、日本のテレビドラマの質はもっと上がるだろうと思う。やはり、みんな主役をやりたいし、それを任されれば、それなりに隠れたパワーを出せる人が多いのが今のエンタメ界だと思う。そういう意味では、ジャニーズとか吉本とか自民党とか、利権で動く組織がなくなってくれるのは大歓迎。とにかくも、今年は芸能界のパワハラ、セクハラの膿みたいなのがかなり絞り出されたのは良かったですね。

そういう意味で、こういう目立たない女性が自分の生き方を変えるみたいなドラマは今年の在り方にもあっていたような気がする。そして、木南晴夏は◎でした!

そんな木南をはじめから、素敵な人と見抜いて推しになる生見愛瑠も、ある意味今年のドラマの顔になりましたね。「日曜の夜ぐらいは」とこのドラマで可愛く健やかな印象は十分につけた感じでした。そして、両方で共演した川村壱馬、最後にまた出てきたけど、この二人の主演でラブコメ作っても面白そうですよね。そう、このドラマもラブコメなのだろうが、結果的には木南は毎熊に告白すらされていないし、生見も前田公輝との結婚はまだまだ先のよう。ということは、この話、まだ続編作る気があったりする?それならそれで、アラフォーOL始末期第二弾はみたいですよね。

大体、生見はメイクは上手くなっても、ベリーダンスは全く上手くなってないしね、この辺りはちょっと意外だったよね。初回からの流れでは、生見も最後には格好良く腰をふらしてくるものと思ってたりしましたものね。

そう、今回のクライマックスはクリスマスパーティーだったんですよね。そこで男の女の告白が何も行われないのはちょっと疑問ではあった。そして、毎熊が朝倉あきと別れたシーンも出てこないし、この辺が物足りない。そう、毎熊のお母さんも治ったことだし、色々とエンドマークがつけられない感じでしたものね。でも、今期のドラマで一番クリスマスらしく盛り上がっていたのは好感触。テレビドラマくらい、クリスマス派手にやらないと、もう日本人がクリスマスやらなくなっちゃいますものね・・。

ということで、まあ、木南さんと生見さんをはじめとしたキャストの皆様とスタッフの皆様お疲れ様でした。なかなかキュートなドラマでした。できれば、先に書いたように続編お願いします!

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