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「花咲舞が黙ってない(第7話)」間違ったことは口に出さなきゃダメだが、リスクは大きいのですよね・・。

まずは臨店班、四谷支店に小学生の社会科見学のガイド役として登場。そして、同じ頃、街中でこの銀行でローンを組めなかった男が暴れて逮捕。そのローンを担当し、被疑者と向かい合った若手の銀行員(倉悠貴)の態度が問われる。ここのシーンで、やっていることは確かに銀行員の仕事であり、こういう人間はよく見かけると思った人は多いだろう。最近は、まだハラスメント事案であるとかコンプライアンスの問題があり、こういう行員は少ないが、確かにメガバンク登場の頃にはまだまだ、銀行員は上から目線であり、そこに貧民が入り込める筋はなかった。その後、貧民に対するカードローンとかやっていかないと経営ができなくなる感じは嗤えるのだが、まあ、この頃の銀行様は、本当に偉そうだったと記憶する。(ということで、ここで示される事象はかなり昔の話でありますよね。そしてよく見れば、最近の銀行の窓口ってこんな感じではないですよね、そこを今風にアレンジができる人がいないのでしょうね)

そして、ここでは、行員の態度に心がこもっていない的なことも問題にされているのだが、これからは、融資担当は全てAIになると言ってもいい。そこには、「頑張ってください」という情もないし、「本当は助けてあげたい」的な救いの言葉もないのですよ。つまり、融資とは本当にお金が増えるところにしか回らなくなるということ。

で、その後に大手ガス会社のリコール問題が出て、そのガス会社の融資を第一中央銀行が、産業中央銀行から肩代わりしていたという問題が出る。そして、そこには何故にそんな流れになったのか?という疑問が。

そして、最初にローンを断られて捕まってしまった男は、そのガス会社の下請け職人だったこともわかり、二つの事件がリンクしていたという流れ。そして、その肩代わり融資を受けた四谷支店の支店長は、このガス会社の危うさを知っていたにもかかわらず、握りつぶしたということも。そう、こういう認証をAIがやったら、こういう感情的な態度は取らないだろう。まあ、データとして、ガス会社の情報を入れるかどうかの問題はあるが・・、。いや、そういう風評みたいなものは、AIならネット内から拾ってくるから、誰かがネットに書き込んだ時点で融資はないことになるかもね・・。そう、もう現代では、こんなドラマ通りには行かなくなってきているのだ。

そういう意味では、花咲舞がいう「間違ったことは口に出さなきゃダメ」というセリフも「あなたの正義が銀行の求める正義だと思うな」というセリフも、これからの未来の銀行には通用しないセリフのような気がする。まあ、他業種なら当てはまるところはまだまだありそうだが・・。

つまり、花咲舞というキャラクターはもう、古臭いおばさんの正義になってしまっているのだ。回は後3回残っている感じだが、このまま銀行の未来が見えてくるようなドラマにはならないでしょうね・・。

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