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「#家族募集します」現代の家族の難題のリセットドラマ?初回は良好!

ラストの方で、重岡大毅、木村文乃、仲野大賀が涙流すシーンにシンクロして涙した人も多いのだろう。ここにあるのは、懐かしきホームドラマ的な「泣かせ」の世界。そう、日本的な人情ドラマなのかもしれない。

マギーの脚本はとてもテンポ良く、現代の家族の問題をしっかりと描きながら、畳みかけるように1時間超を見せてくれている。結構、良作の予感はする。

主演は、ジャニーズの重岡大毅、先日彼の出ている「ごめんね青春」を一気見した私だが、あの頃に比べ、役者としてかなりしっかりしてきている。まあ、からくり人形のような表情はそれほど変わらないが、シングルファザーとしての演技良いと思いました。

そして、木村文乃は安定の演技で、しっかりと彼女の存在感というものを示している。シングルマザーの教師役というのは難しそうではあるが期待。

そして、お好み屋で、家族を作ろうとする、このドラマの中のナビゲイターのように動く仲野大賀。もはや、彼なしでは日本のドラマは考えられなくなってきた。本当に、畳みかける仲野臭で一気にドラマのテイストを作り出す。そういえば、「コントが始まる」では木村文乃は彼のお姉さんでしたよね。まあ、そういうところには、日本の芸能の底の浅さも感じますけどね、でも、このドラマの仲野大賀はまた楽しみではる。

そして、岸井ゆきの。最後に飛び道具が出てきた感じ。ギターを背をってミュージシャンの役なのか?これ「99.9」の役につながる感じ。そう考えたら、木村はあそこで共演していましたね。それならチームワークもよく行けそうな感じ。色々期待できます。

まあ、初回は重岡と木村の生活の紹介であり、そこに流れ示されるものは、日本の現代のいろんなものが欠けている家族というもの。「お好み焼き屋」というみんなで食べる世界の舞台を用意して、そこに家族のピースを集める。場所がスカイツリーが大きく見える場所である「おかず横丁」であるのもなかなか良い設定。そう、人情がまだ残る場所に新しい家族を描くという事なのだろう。

そして、家族を集める設定がインスタのハッシュタグであり、それをタイトルに持ってきているのは、それが現代のホームドラマだという宣言にも見える。そう、この設定を聴けば、いろんな題材やドラマがあることが見えてくる。

シングルの三人が子供を連れて一緒に住むということは、子供たちにも新しい兄妹ができたようなもので、そこに新しい子供たちの世界が展開することも読み取れるのだ。

とにかくも、テーマははっきり見えてくるし、スピード感もある初回は、とても面白かった。個性豊かなキャストたちがどういう家族を構成し、見せてくれて、泣かせてくれるか?(私はこのドラマ、泣かせるためのドラマだと思いました)まあ、モヤモヤして、おおっぴらにお好み焼きでビールも飲めない2021年の夏の清涼剤になってくれると嬉しいドラマの気がします。


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