見出し画像

「恋なんて、本気でやってどうするの?(第4話)」恋愛ドラマはその時代のファンタジーであっていいのだと思う

朝、ネットでこのドラマのニュースを見ていたら、今回の西野七瀬の料理作りながらの妄想シーンがネタになっていた。まあ、今時こんな、少女漫画的な妄想をする女がいるのかということと、それを画にして見せてどうなの?ということだろうが、まあ、このドラマの中でのこの人の印象としては、こういうお姫様妄想はありだろうと私は思う。このデフォルメされたシーンがあるから、西野が気持ち悪い的な印象になるのも、演出の意図に感じたりもする。そして、こういう女であるから、あんな碌でもないとしか思えない夫と結婚してしまったということなのだろうと思えば、そこも腑に落ちる。しかし、この夫(味方良介)、ランチの2800円に文句言える立場なのだろうか?ゲーム代どれくらいかけてるんだよ!と突っ込みたくなるものな。まあ、このクズ男にどんな女が惚れるんだ?という脚本家の結論がこれだったのだろう。

そういう意味では、形は違うが、小野花梨の愛人から強引に本命になろうとする女の描き方も似たようなものとも思える。恋愛は、人間の理性的なものを、思いもよらないところに変質させる。そのあたりの機微を描きたいというところもあるのかもしれない。

そして、主役の広瀬アリスは、松村北斗と、心で惹かれ合いながら、この小野花梨という触媒によって、熱いキスまで辿り着く。恋愛のスイッチを押すのは嫉妬という流れ。そして、その前に、松村が広瀬の職場を訪ねていくシーンが効果的に挿入されている。店にくる女を喰うだけの男だった彼が、自分から、狩りに出るみたいな感じ。そしてそれがデートにつながるという場面を作るには自然だった。そして、そこで広瀬が追い求める、陶器とガラスの強度を持たせた融合は、松村と広瀬という、生きていく感情のあり方が違う二人に対する、恋愛の行く末の一つのフラグにも感じる。

そして、飯豊まりえと岡山天音の恋も、何か不器用に進んでいく。ある意味、男のステータス的なものを求めていた飯豊が、ただ、純粋な男に惹かれていく様はわかりやすい。そう、このドラマには、男も女もいろんな装備をしたものたちが散らばって出てくる。トータルとして、脚本家がどんな男、どんな女に着地点を求めたいのかは興味あるところ。

そんな、3人をある意味、客観的に見つめる役が、香椎由宇の役なのだが、彼女、俳優復帰してどういうものを求めて芝居しているのだろうか?なんか、旦那のオダギリ・ジョーの芝居に少し似ている感じもする。そこを目指すなら、それはそれで面白いかもしれない。

で、最初に書いた、西野七瀬ですが、役所は別にして、このドラマの彼女はとても可愛いですよ。それでいいと私は思っています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?