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映画館再開、2週間から見えてくるもの。映画産業存続のために映画館に行こう!

全ての業種が手探りの状態で、緊急事態宣言解除後の世界を生きている。飲食店は基本席半減。単純に考えても売り上げは半減になる。全ての業種が何らかの形でつながっている限り、影響のないところはほぼ無い。これをきっかけに閉店する老舗のニュースも日々、聴こえる。日本の2020年は今後どういう流れになるのか、全く見えてこないのが本音である。

今週から、ネット関連でお世話になっているお店を久々に回るが、どこも営業がやっとという状況。そして、理由のない諦め。飲食店は当たり前のように満杯にはできないから自動的に売り上げ半分の計算。そして、やはりグループの客は少なく、多くても三人。ほぼ、一人のお客さんの状況だそうだ。新規のお客がこないというところもあれば、新規も結構来るという場所もある。一概に皆の行動がわかるわけでもなかった。

下記の写真は、昨日の浅草仲見世の様子。まあ、空いていてお店の人はボーッとしている感じだった。この地はインバウンドや国内観光客に支えられていたわけで、仕方ないことだが、はとバスさえ走っていないわけで、修学旅行生もしばらくこないであろう。本当に前が見えない怖さがある。

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そんな中、今週は三箇所の映画館で四本の映画を鑑賞した。下記の写真は、一昨日の日比谷ミッドタウン前の様子。お昼頃だが、人がいない。もちろん、店内も本当に閑散としていた。

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そして、下記がTOHOシネマズ日比谷のロビー。まあ、賑やかさはない。東京の映画館の中心地でこれということは、日本中の映画館が疲弊しているのだと思う。

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下記は先週の金曜日のTOHOシネマズ新宿再開日のロビー写真である。再開日という、「待ってました!」感はどこにもなかった。映画館で観る映画というコンテンツが不要普及と考えている人の少ないことがよく理解できる。

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そして、下記が6月2日の再開二日目の地元、板橋イオンシネマのロビー風景。新作がまだない状況とはいえ、営業しているのか?と疑ってしまう状況だった。

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この問題が始まって、映画館が閉まった時に声をあげたのはミニシアターだった。小さな映画館ほど維持は大変なわけである。来週は、そういうところも回ろうと思っているが、状況は大して変わりないだろう。クラウドファンディングなどのニュースが多々流れたが、結局のところ、開いた時に客がこないのでは意味がないのだ。

そう、映画館が再開したということでファンは戻ってきていない。日比谷に行った時は新作で500人弱のキャパのスクリーンに30名程度の客であった。新宿でも似たようなもの。地元板橋に関しては、2回観に行って、数人での鑑賞となる。まあ、貸切も経験したことある身としては、環境自体に驚きはないが、全体的に映画ファンが動いていないのは確かだろう。

そして、客層を観ると、ほぼ一人客であり。二人客がいても2組がいいところ。よく見かける、学生のグループみたいのはいない。まあ、学校で止められていたりもするのだろう。そして、東京の感染者数が全然減らない状況であり、皆が不安を抱えたまま過ごしている。今週、一度、夕方のラッシュ時に電車に乗ったが、やはり雰囲気としては悪い。どこかに恐怖を抱えている人がほとんどである。一車両に一人二人、マスクをつけていないおじさんがいるのも、それはそれで見ていて怖い。

実際のところ、それほど怖がることはないという方もいますが、街の雰囲気が全然自粛解除になっておらずに重いのですよ。だいたい、みんなを自粛させて街中を消毒したわけでもなく、カタカナ言葉を並べて華麗に見せた、女帝、小池カイロ百合子も、全ての自粛を勝手に解除させて、選挙の出馬宣言。自粛を伝えたのは、オリンピック延期が決まった直後。こんなわかりやすい人も珍しいし、本当にこんな人にまた4年付き合わされるのだけはごめんである。

話がそれた。とにかく、映画館にきてほしいのである。やっと洋画に関しては新作が動き出したし、面白いものが多い。私が提唱してきたシネコンの名画座化が勝手に行われ始めた。(内容には大きく不満あり。そして私はスクリーンの半分名画座にしろとは言っていない)

邦画の新作が止まったままなのは、後に控える作品との調整と、劇場のキャパ半分というところが問題なのだろう。必ずヒットする「名探偵コナン」は早くも公開一年遅らせることが決まってしまった。経費が必ずバックできる場合はこれもありだが、映画制作のほとんどは自転車操業状態であろうから、早くペイしたい作品は多いだろう。その辺りの場所取り合戦は激しいのだと思う。

そして、2ヶ月制作が止まっていた現場の動きで来年のラインアップも決まってくるから、その辺りの調整もある感じである。ハリウッドもいまだ動きが見えないから、今後、古い未公開映画も含めてマーケットを作っていく必要もあるとは思う。そういう点からも、映画産業が平常に戻るのは2年以上先の気がする。制作側もその辺に翻弄されるだろう。とにかく、本当に面白い映画しか撮れないし、公開できない時代だ。

とはいえ、とにかく、今、映画館に人が集まらないと未来につながらないのです。実際、面倒臭いくらいの映画館の感染対応は、お客さんあってもっと頑張れる気がします。働いている方も、客が来ないのに、あちこちを消毒しまっくっているのですよ。とにかく、映画業界を支えるのは映画が好きな人です。まずは劇場で映画を見ましょう!そして、シネコンに付随した飲食店などもほぼ暇そうでした。梅雨で鬱陶しい季節になりましたが、映画館、再開してみませんか?

映画館に行くと、必ず検温してくれます。平熱が理解できてきた今日この頃です。

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