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「墜落JKと廃人教師(第8話)」初日の出を一緒に見るシチュエーションが羨ましい

「ベイビーわるきゅーれ」を映画館で見た時は、髙石あかりよりも伊澤彩織の方が魅力的だとは思っていた私だが、このドラマを見続けるうちに髙石あかりに恋してしまっていた。最近の女優さんの中では、瞳の魅力はピカイチであろう。そんな彼女の後輩の田村海琉も彼女に惚れていたわけだが、彼女に好きな人がいることがわかって呆然とする。ある意味、田村にも言えるが、髙石がいつもぼっちなのは分かりにくい。性格が後ろ向きなのに、こんなに目は輝かないだろうと思うからか・・・。

先週は橋本とのクリスマスの話で終わったが、今週は年末から正月にかけての話。ここで時間がまた遅くなる。そんな中で、雨の中で話す橋本と高石のシーンがなかなか良かった。雨は、ドラマに中身がなくてもドラマチックに演出をする。橋本が雨に打たれ、そこに髙石が近づいて、相合傘になる。これだけで二人の距離が少し縮まった感じにも見える。そんな意味なく進むドラマである。

そして、次のシークエンスは墓場から見る初日の出という話。最後に太陽が見えない話は、あまりちゃんとオチになっていなかったが、甘酒を飲みながら、たわいもない会話をする感じが愛おしいのが良いですよね。年末感も正月感もない初日の出のシーン。そう、二人の愛情の近づき方にはそんなもの関係ないのだろう・・。でも、なんとなく甘酒の味を感じるようなのが良かった。演出は、真面目に撮ろうとしてるのか、ふざけているうちにシリアスに撮ってしまっているのかよくわからない。しかし、カメラマンが高石に惚れていることは確かだろう。そう、このドラマはそういうドラマであり。髙石がそれなりにトップ女優になった暁には、彼女の美貌を見るための作品として語り継がれることだろう。

最後は、正月の橋本の部屋にやってくる髙石。もう、不良教師とわかっているのに、自分にキス以上のことはしてこない橋本に対し、それ以上を望んでいるのか、髙石の心中がわかるようでわからないのが面白いのだろう。だから、動くカメラにいちいちお菓子がインサートされてくるような感じは、あまり感情が進んでいかない二人のもどかしさを表すような連続カットで面白かった。

そして、最後は、橋本が高校生の時に飛び降り自殺をしようとしたシーンになる。これは、セリフでも言われているように、1話で髙石が飛び降りようとしたところのリフレインだ。まあ、二人は時間は違っても同じ行為をしようとした共犯者的な感じなのか?

二人の恋、二人の未来が墜落していくとは思えないが、どこにいくのかが興味深い最終章に入っていく。


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