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「恋なんて、本気でやってどうするの?(第9話)」それぞれの事情と、恋愛の勢いと…

ラストに向けて、恋の整理をつけようとする回。脚本の交通整理みたいなものはなかなかうまい。

まずは、300万円を不倫していた男の妻から慰謝料として求められていた飯豊まりえ。ありがちな、キャバクラ堕ちをし、風俗に行くことも考えるという、女の居直り?ここで、こういう堕ちるところで、反社の人が出てこないのは今時の在り方か?二人の男が、金を持って迎えにきて連れ出すもトラブルなしなのは、まあ、スムーズすぎる感じもするが、実際はこんなものなのでしょうね。しかし、この店の源氏名は海鮮らしく、アリサがアサリに化けるとは、この辺りのセンスは、キャバクラというか、昔のピンサロみたいですな。どうでもいいけど。そして、なんとか型がついて、そのまま、結ばれるという感じは、綺麗な流れでしたね。岡山天音の普通の優しい男みたいなのを、なかなかうまく描いていたなと思っています。彼の演技も含めてね。

そして、西野七瀬。藤木直人を迎えにきた藤原紀香に対して怯える女。そして、藤木のことを考えて、フランスに行くことを勧める周囲。だが、藤木の心は、今回の最後に示される。藤原は、最初と最後に出てきただけで、彼女の思いみたいなものは、脚本上は付け足しみたいに見えるから、来週も色々あるようだが、結局のところ、西野の恋は成就するのだろうと思う。まあ、一緒にフランス行ったっていいじゃないか!とも思いますよね。

そして、広瀬アリス。先週は、斉藤由貴に完全に負け戦。そして、母親には勝てないと思うなか、仕事相手でもある、戸塚純貴と近づいていく。このドラマの秀逸さの一つは、この戸塚のキャスティングだったりもする。松村北斗と戸塚のコントラストがなかなか良い。女が迷うような空気感がそこにあるということだ。そして、戸塚との結婚を決めようとするときに、松村が現れるドラマ的偶然。こういうラストで、最終回につなぐのは、なかなかお見事。

あと、今回の広瀬と斉藤由貴の関係の回復を、玉ねぎの切り方で見せるのは、なかなかいいシーンでしたね。こういうの見せられると、斉藤由貴という女優の凄みみたいなものがわかりますね。存在感の見せ方みたいな…。

ということで、飯豊以外の二組の恋模様は来週に続くわけで、そも辺りをどうまとめるか?というところですね。なかなか、王道の恋愛ドラマなのですが、男女の間の空気感みたいなものは、多分に現代的な目新しさもあって面白かったです。ある意味、恋が成就するまでの、一呼吸みたいなものがうまく描かれているよいうに感じます。ふた昔前なら、面倒臭い部分は省いて、一気に抱き合ったようなところがないのですよね。とにかく、ラストは綺麗にまとめていただきたい。

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