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「Re:リベンジ-欲望の果てに-(第3話)」余貴美子のイカれた芝居に、利権にこだわることの無意味さを実感させられる

前回、病院に潜り込んだ赤楚衛二が何をやるのかと思えば、広報課。確かに医療には宣伝も欠かせないが、病院にしたらそういうのは、外注したほうがいい仕事ではないかと思うところもある。そして、錦戸亮が光石研を殺したという前提のもとに、余貴美子のバカ息子、青木柚を使って、その証拠を掴むべく動き出す。ここで、青木にも理事になりたいという欲望があったことに驚いたが、彼、頭はそんなにきれないが、やるべきことはやろうとする行動力があるのには驚いた。

監視カメラの消された部分を確認するため、そのマスターの画像を見るために、理事長である母親の認証印を勝手に押したりするのだから・・。しかし、それをして、デスクの下に隠れた時に、余と錦戸が対峙し、余がこの世のものとも思えない妖怪化して怒る姿はなかなかすごかった。余貴美子をこの役に据えたのは、この演技が可能だからということか?利権の欲望というものへの執着の醜さみたいなものがしっかり画になっていた。

そして、錦戸を犯人として追っていったところに、光石にカリウムを打った意外な人物がわかる。余のポストであった院長に就任した梶原善。思えば、梶原が病院の院長役をやるとは、時代も変わったものであると思ったら、そんな状況は1回で終わりとは、このドラマ、かなりのジェットコースター化がはじまっていて面白い。

つまり、余と梶原が組んで、自分たちが利権を掴むためにやった行動だったのだ。そして、赤楚を眠らせたのも彼らの仕業。その真実をリークしようと赤楚と一緒に動いていた見上愛だったが、ちょっとした差で他社にリークされ、負け戦。先にリークした裏には、錦戸が動いたようだ。

つまり、このドラマ3回目でまた振り出しに戻るような結果であり、錦戸の正体はまた見えなくなっていく。まあ、こんな男に靡いた芳根京子の存在もわからないではないが、それよりも、こういう少しヒールの男に惹かれる役って彼女初めてではないですかね?この辺りで少しイメチェンして、少し色っぽい役ができるようになると面白いと思ったりもします。なかなか、そういうイメチェンは難しいですけどね。

とにかく、今回も赤楚は錦戸にしてやられた感じ。そして、今回は余が犯人ということがわかり、青木が赤楚から離れて行ったのが、またまた負け戦になった要因ではありますよね。なかなか、錦戸の本質を見抜けない苛立ちと、自分の力のなさに震える感じが芝居にうまくでていました。

見上、赤楚と一緒に負けたわけで、ここから、このバカしあいがどれだけ続くのかということがドラマをどう面白くするかにかかってくるのだが、次回以降の相関図を見ても、次に誰が理事長で誰が院長もわからなくしてある。なんか、ただ、病院が弱体化していくようにも見えるが、どうなることやら。

そして、会長の笹野高史。今回も食い方は汚かったが、余の口に無理やり食事を押し込む姿、すごかったですね。とにかく、今回は、余貴美子が夢に出てきそうな回でした!

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