見出し画像

「街並み照らすヤツら(第4話)」寂れた商店街にはいろんな思惑がある。そして、祭りはやらないの?

いろいろ、偽装強盗事件はバレてきてるのに、それをうまく使って自分の利権をなんとかしようとする者ばかりで、これ、誰が得するの?というところが面白いドラマなのですよね。最初から書いているが、チープな脚本だから面白い。

大体、保険金払ってる方の社員が、保険金は持ってっていいからこの街から出ていけと言って、保険金が入った人間が夜逃げし出したということは、つまり、商店街の再開発用地を買収するために、この偽装強盗は船越英一郎にとっては好都合だったということですね。

そして、刑事の吉川愛は、これが偽装強盗だと気付いてるのに、それを森本慎太郎に伝えようとしてるのは、彼女が彼を好きなの?というか、吉川の言動も行動もわかりにくい。

それよりも今回は、森本と浜野謙太とどっちがこの強盗のリーダーなのかというしょぼい問題に時間をかけていて、だからこそ面白かったりした。まあ、浜野謙太は、こういう役が一番面白いのかもしれませんな。

そして、船越の息子の伊藤健太郎も動き出して、商店街の人々を追い出そうとしているらしいが、そこにスパイ?の森下能幸が加わって、掻き回そうとしている。しかし、いつも以上に汚くて見窄らしい姿の森下。すごい格好だが、メイクのなせるわざと、持って生まれた貧乏顔のせいでしょうが、昔の三谷昇的な位置にいる役者さんですよね。臭う感じがたまらない。そういえば、今日スーパー行ったら、とんでもなく汗臭いおじさんに会いました。

そして、街中を普通にドレスを着て歩く森川葵。もう、すっかりお水なわけだが、曽田陵介に最後はついて行ってしまう奔放さ。そこで、強盗に入った犯人が着ていたリバーシブルのジャンパーを見つける。この森川の使い方をどうするかも、このドラマの方向性を色々に変えていきますね。というか、このドラマ、まだラスト考えてないんじゃないの?そんな軽さに見えますよね。

そして、隣町でも模倣犯が出たということ。しかし、警察的にこれに振り回されているのは、阿呆すぎますよね。そう、この商店街に頭のキレる人はいないのだ。そうやって成立するドラマというのもある。

というか、かなりのシャッター商店街で森本がどんなケーキを作っても客の気配を感じないのはすごいし、この商店街でお客さんいるのは、円井わんの喫茶店だけですよね。それも、偽装強盗で盛り上がっているから。

先にも書いたが、とにかくシナリオのチープさが、どうにかすれば大傑作になる感じもあるドラマである。まだ、半分に到達するところ、さあ、この後、どのくらい悪い奴らが増えていくのか、楽しみである。ところで、祭りはやるの?

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

22,162件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?