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「ボーイフレンド降臨」高橋海人を中心に歳上女子が繰り広げるラブコメ?

こういう題材を書かせたらそつがない、田辺茂範脚本のドラマ。いわゆる、ラブコメである。主演は高橋海人、桜井ユキ、田中みな実。高橋は歳上とのカップルみたいなものをよくやらされるが、そういうシチュエーションを求める女子が多いということなのだろうか?まあ、少し甘い声が、男として女を引っ張る的な役には向かない感じはわかるが・・。映画「アキラとあきら」でも、ビジネスを仕切るには今ひとつ頼りない役をうまく演じていたしね。他のジャニーズとの差別化もあるとは思うが、役を固定化されてしまうようなのは可哀想かとも思う。

そして、ドラマの中心にいるのは、桜井ユキ。山田涼介主演のドラマでは、なかなか男まさりな刑事を演じているが、ここでは可愛いお姉さん。彼女も振り幅があることで、重宝がられてる感じですね。それよりも、一度見たら忘れない印象的な顔の造形が演出する側にしたら面白いのでしょうな。

そう考えると、田中みな実はやはり女優としては凡庸。これは、アナウンサーだった人が女優をやる場合に皆言えることだが、なんか、アナウンサーの頃に感じた肌艶の良さみたいなものを感じなくなる。やはり、女優という商売は、顔だけでやっているものではないということなのでしょうね。とはいえ、田中さん、芝居はそれなりに安心して見てられるようにはなってきましたね。

話は、現代美術家の高橋海人が、記憶喪失になって、それを拾った田中と、記憶を無くす前にたまたま出会っていた桜井と三角関係になっていくという話である。そこに、桜井の広告代理店の話が介入したり、田中の彼氏の三宅健の芝居に誘われたり、初回から、先を面白くするであろう要素がうまく絡ませてある。こういう初回の作り方の脚本作りはうまい。

とはいえ、最初に出てくる高飛車で性格の悪そうな高橋が、記憶を失って性格がこんなに良くなるものだろうか?その辺りをどう処理するのかは楽しみではあるが、見ていてかなり無理がある。まあ、記憶を無くすビフォアー・アフターが同じような人でないことで、話が展開しやすくなるということなのでしょうが?それにしては、彼の正体を早々と開示したわけで、ここにも脚本の企みがあるのでしょうね。

脇にも濱田マリや前野朋哉、本多力など、クセのある連中を配し、土曜の夜に軽く見せるには良い感じのドラマになりそうである。

ちょっと気になるのは、高橋の作品とされる現代美術の元ネタ。なかなか面白いですよね。ここから、化粧品の広告のコンペがどうなるのかは次週が楽しみである。

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