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「ジャパニーズスタイル(第6、7話)」自殺願望のある刑事さんと、マジシャンの父帰る

前回6回目からは、前回から1年ごという設定。ということで、仲野太賀の扱いは専務になっている。うさぎ小屋に住むのはやめたらしく、わらくずも頭についていない。一年経って、あまり変わっていないようだが、どうも、要潤と檀れいは、相思相愛になっているの?ルーシー情報では、2人が虹の屋を乗っ取ろうとしているという計画。

まあ、ラストに向かって、30分のエンタメをどのように盛り上げるかは、脚本家は大変だろう。ここまで、作ってしまったら、少しでもラストに向かって面白くならないと、何を言われるかわからない。というか、客を入れての本番一発どりの脚本って、今書ける人いないよね。そう考えると、金子茂樹は天才なのだろう。仲野太賀をうまく使いこなしてるしね。

ということで、6回目は、虹の屋のお客さんが10000人を数えるという話。その、お客様がゲストの森下能幸。いわゆる、こういう華やかさが全くない感じの風体で覚えられている彼だからこそ、この役が似合うというか?自殺願望の人間には見える。刑事さんに見えるか?といえば、まあ、そういう刑事さんはいるのでしょう。まあ、謎の貧相な男やらせたら、彼以上の人はいないでしょう。

そして、結果として、自殺願望のある刑事さんだったのですが、こういうのは、「天才バカボン」で赤塚不二夫がよく書いていたような話ですね。だいたい、森下さん自体が、赤塚漫画から出てきたような感じですものね。しかし、旅館で自殺というネタという使い古したネタをあえて使うことで面白さに変えるという手段は、こういう舞台設定だからできる技。



そして、今週の7回目は、マジシャンのミスターパーフェクトがいなくなる話。前振りのように、市川実日子と仲野太賀のバームクーヘン論争。二人の掛け合いは、面白いのだが、市川のフラメンコをじっくり見てみたいのは私だけか?そう、ずーっと思ってるのだが、旅館のステージが出てこないのは残念なとこではあるのだよな。

そんな後に捕まったミスターパーフェクトが出てくる。演じるのは古舘寛治。マジシャンの衣装で、いつもより少し二枚目の役かと思いきや、不潔なマジシャンの役。セリフがほとんどないが、存在の印象具合はさすがというところ。仲野が周囲で喚き散らす中で笑ってるのが印象的。まあ、リラックスする中で笑みが出てしまうのでしょうな。

そして、その古舘が、壇れいの夫で、石崎ひゅーいの父親だったという話に展開する。壇さんも、この場に慣れてきて、芝居に照れが全くなくなってきましたね。そう、全体に言えることでもあるのだが、セリフの間合いがすごく洗練されてきたように思える。

最後は、石崎ひゅーいのマジックショーで終わるが、ちゃんとできていた。そう、こういう古臭いマジックを面白く見せる場として、こういう設定のドラマは、ある意味新鮮だったりするということを再確認。話も現代版「父帰る」みたいな話ですしね。こちらも、古いネタをうまく現代にもみられるようにアレンジしてある。

古臭いものがリズムを変えることで新し夢も見えるというのは、このドラマの面白さですよね。

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