見出し画像

「ばらかもん(第10話)」リセット、その時に書いたものは、未来を示す?

先週、何故に突然、杉野が「書道家を辞める」と言ったかは、みている我々にもわかりにくい。そして、書道教室を始めると唐突なことを言って、それを実行に移すと、家賃のことや、生活のことは何も考えていなかったわけで、人生リセットしたようだが、ここがスタートラインということらしい。とはいえ、島の人々は優しいし、杉野はそれなりにリスペクトされている。だからこそ、この地は、そんなアバウトな男のスタートラインを切るにはいいところなのかもしれない。しかし、この田舎で受講費月10000円は高いだろw

このドラマはあくまでも、杉野の成長物語だ。そのあたりは、少しづつ描かれていて劇的な感動はないが、彼の感性が毎回、磨かれていることはわかる。そして、それは、懐いてる宮崎や、中学生たちのおかげでもある。

そんな中、綱啓永が、料亭の採用試験に落ちてしまって落ち込んでいる。今回、杉野がそれに口を挟むわけではなかったが、綱が中尾明慶に、「東京はどう?」みたいなことを聞くわけで、杉野と彼が一緒に東京に行くというのもアリなのか?まあ、次週は最終回、いろんな終わり方ができますよね。

だから、豊嶋花は、親の宍戸開が、酒屋をたたむと聞いて、自分でまた始めるという夢を持ったり、近藤華は、自分の漫画を出版社に郵送する。この辺りのエピローグも見たい気はするが、今回のラストで「半年後」という別れのシーンがあるから、それは無理か。しかし、杉野ここで船に乗っている。これは、東京に帰るというわけではないの?まあ、ドラマチックなラストにしてほしい気はする。

そう、先週から今週にかけて、ドラマ自体はもう一つ盛り上がりにかけている。昨今の連続ドラマは9話〜10話が常識になってきていて、だいたい11話があるものは、こういうダラダラになってしまう傾向がある。この辺りは原作があるものでもそうなるのか?いや、それでいいわけがない。本当に最終回には期待したい。

結果的は、杉野の未来への展望が見えないままに、「書道教室」で島に感謝を返すみたいな流れがいまいちわかりずらいのである。宮崎にしてもそんな先生ではつまらないのではないか?まあ、体験教室で花を使った書道は面白かったが、こういう流れも、杉野に新しい何かを与えてる感じに描いていかないとね・・。だいたい、引き留めに島まで来た中尾が何もできないというのも、ドラマ的には不満であった。家出してウロウロしてた荒木飛羽はなんだったのか?

はっきり言って、環境は素晴らしくても酒屋を閉じなくてはいけないような過疎の島の素晴らしさと、「書道」の面白さみたいなものがもっと描けてもいい気がするのですよね。前半がなかなか小気味良かっただけに、少し残念なのだが、最終回、きっちり見せていただきます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?