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「DCU(第5話)」海をめぐる事件は金と麻薬でしかないのか?

60年代のアクション映画には、海洋アクションみたいのがよくある。もちろん主役が海上保安庁のものもよくある。そして、その多くの事件の題材は麻薬取引、売春、武器売買などである。海というどちらかと言えば古臭い移動手段でそれは今も行われているということなのだろうか?どうも、今回のお偉方のご子息の誘拐と、金銭授受の話は麻薬取引担当もひきづりながら凄い古臭い感じの話だった。そう、このドラマで我々が求めてるものとはかなり乖離している感じがした。

先週も書いたが、海の中の捜査が行われなくなった。今回は海上に犯人が流れていくこともフェイクになって、GPSさえ意味をなさないという流れ。DCUはこんなフェイクに騙されないということを偉そうに語って良いのだろうか?どうも、回を重ねるごとに変な方向に引っ張られている感じがする。

そして、ラストで犯人が誘拐してたボンボンを隠していたのは、海っぺりの倉庫みたいなところ。こういうのは、昔は邦洋関わらずよくあった。まあ、派手な銃撃戦がないのが不満といえば不満だが、ヤクザの抗争ではないからこんなものだろう。それで、結局はガキのお遊びみたいな事件なわけで、先週までの密輸的な話よりはその事件の大きさも小さくなっている。

このドラマ、ハリウッドとの共作的なことを最初は掲げてスタートしていたが、その割には、全体のドラマ設計がかなり悪いように思える。最初の方で中村アンを殺したりしたエグさで勝負していくのかと思えば、まあ、阿部寛が仕事できなくなると困るからか、それに続く殉職はないようだ。

まあ、先週の吉川晃司が生きていた話が、今回ラストでもう一歩進んでいるが、阿部寛の部屋の本棚の裏の相関図みたいのは何?この絵図は古臭いですよね。結局、阿部寛はPCを使いこなせない上司ということか?主人公をもう少し格好良くできないのですかね?

横浜流星も、今回は犯人がわに知り合いがいたために、蚊帳の外に置かれ危険な目に遭わされる。こういうのも古いアクションにも見える。そして、GPSを捨てられてしまうという前提も、もう一つ面白くない。サイバーが得意な趣里をもっと使ってもいいのではないか?勿体無い。

まあ、ドラマは、15年前の事件にフォーカスを当てていき、その真相を知ったところで横浜がどう成長するのか?というところにまとめていくのであろうが、どうも全体の流れが凸凹で阿部寛もうまく使いこなしていないような流れですよね。

最近、あちらこちらで色々目立つ、市川実日子がなかなか良い感じで出ていますが、彼女も何かキーを持つことになるのでしょうか?

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