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「アイのない恋人たち(第6話)」行き先を見失いそうな恋人のような人たち

前回、3組の恋人たち?が見事にバラバラになり、今回はそのバラバラの人たちがシャッフルして会話する形。回も重ねて6回。多分、この時間帯のドラマはいつも9回シリーズなので、あと、3回だと思う。そう考えると、今回で2/3が終了したところだが、こんない恋に進展がなく、愛情の何かもわからない状態でここまでくるドラマも珍しいが、これが、遊川和彦が思う、現代の若者像なのだろうか?

確かにここでも出てくるように、マッチングアプリにすぐ頼ろうとする人たちは多いようだ。そういう意味で合コンというものが少なくなったということを聞いた。確かにセッティングが面倒だし、このドラマのように当日キャンセル的なことも最近は多いのかもしれない?

それよりは、それなりに写真があって、趣味が合いそうだという切り口から、そういうところで知り合うのもありかもしれないが、もう一つ、それは恋ではないだろうと思うところもある。「恋人」という定義も、昔よりは上部だけでいい感じになってるのか?まあ、最近の調査では、結婚願望自体が減ってきて、子供が欲しいという人の割合も減っているというから、なかなかお互いに何を求めてるのかが見えない。そしてここではそういう嗜好の人は出てこないが、結果的に同性愛の方がしっくりくるということも、今では許されてしまったりもするわけで、恋模様というもの自体が面倒くさいといえば、そうなのだと思う。

デジタルに気持ちを振り回されるという形では、今回、福士蒼汰が脚本に悩んでいると、担当が、「続きをchatGPTに書いてもらったら、なかなかいいんだよ」とか言い出す始末。遊川さん自身がそう言われることはないだろうが、これは脚本家の危機感のセリフにも感じる。そう、同業者として、福士君の行く末は、もっと夢があるように書いて欲しい気がするけどネッ・・!

あと、お互いにSEXの経験のない、岡崎紗絵と本郷奏多が、お互いにそんなことどうでもいいじゃないかと言い合うシーンは面白かった。そして、そういうことを言い合えるなら、試してみてもいいんじゃないとかも思うが、そういう行動には出ない二人。まあ、恋心はないのだろうが・・。いや、恋とは何かを知ろうともしないアラサー2人なのだ。でも、この風景がリアルだと言われれば、そうなのかもしれない。

また、新しい相手を見つけ、同じ席で出会ってしまう、前田公輝と深川麻衣。相手の親に謝りに行くのもそうだが、この二人はわかりやすい似た者同士に描かれている。これを脚本的に元さやに戻すのは簡単そう。まあ、格好良くはないけどね・・。

福士と成海璃子が話すところも、結果的には、自分の本心をうまく表現できないままにあったりもして、ここに出てくる佐々木希も含めた7人の面倒臭いこと。ドラマにならないようにしか行動できない人たちなわけですよね・・。

あと3回でこの恋人たちがすごく幸せになるとも思えないが、それなりに未来が見える感じにまとめて欲しいものである。

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