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「推しの王子様(第6話)」だんだん普通の恋物語になりつつあるのがもどかしい

先週、渡邊が、自分が比嘉とフジオカの賭けの道具にされていたことを知り、喧嘩状態。そして、時間が過ぎた結果、上の写真のように両方で頭を下げて解決という流れ。そんな時に、白石が倒れたという電話が来る。白石はビジネス上のミスをしてしまい参っていたところ。そこで、最後に白石を慰める渡邊。しかし、渡邊は優しすぎる。そこがゲームのヒーローのようにキュンとするところなのだろう。こういう優しさは色々恋の邪魔になることはわかっていてできている脚本のようだ。

ドラマは後半に入っているのだが、ここにきて渡邊が普通に何もミスもせずに仕事ができていたり、問題なく電話の対応ができているのは、最初を考えたらあり得ないことだ。そう、この渡邊のキャラが最初の様に面白くないのだ。結構、ここは重要なところ。そう、比嘉が教育しなくても、普通の優しい男として成立してしまっているのは、ちょっとつまらない。

まあ、部屋を飛び出して、いくところがなくて会社に泊まるという発想は彼風なのかもしれないが、…。そこで瀬戸利樹にあって部屋に泊めてもらうことに。時代劇や城が好きな瀬戸の部屋でその講釈をされる渡邊。最初喧嘩ばかりだった二人がちゃんと問題なく会話できているのも出来過ぎ。なぜに彼が時代ものファンだったのかと思ったら、フジオカに気があるということが今回わかる。まあ、戦国武将は男色だらけということを前提に作られたキャラが瀬戸の役のアリスなのでしょうね。

そして、話としては、新キャラクター製作に関してコンペが行われることになり、渡邊も参加することになる。ごく当たり前のキャラを提示して、「もっとリアルな人間のように立体的にキャラ設定しろ」と言われる。確かに最初からキャラの弱点を考えるということは気づかない人は多いかもしれない。とにかくも、ドラマもそうだが、面白いコンテンツには、面白いキャラクターが絶対に必要である。そういう意味で、このドラマでは、全く社会人のスキルがない渡邊が面白いキャラだったわけだが、彼の弱点がどんどんなくなってきているのだ。そこは、脚本家が考えていた流れが端折られているいるのかもしれないが、とても残念なところだ。

渡邊の芝居自体は、なかなか良いので、これから白石と比嘉との三角関係がどう進んでいくかというところですけれども、ゲームをやって選択して行くような面白さがもっと出てくればまだまだ面白くなるかな?とは思うのだが、難しいかな?白石聖が失恋して、比嘉が渡邊と結ばれるだけの脚本にはしてほしくありませんよね。

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