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「なれの果ての僕ら」なかなかどぎつい殺戮シーンの羅列の中でそれを無駄にしないオチがあるのか?

内海八重のコミックが原作。小学校の同窓会に集められた高校生たち。ドラマの最初で、そこで13人が殺されたというセンセーショナルな映像が流される。深夜枠だからできる題材ではあるのだろうか?殺伐とした流れは1回目で、興奮するか?拒否するか?という感じ二分されるだろう。このところ、テレ東に限らず、深夜枠のドラマが増え、その内容も映画でしたらPG15は免れないくらいの内容のものが増えてきている。テレビの危機感がドラマを過激な方向にするのかもしれないが、この辺りの放送コードの限界みたいなものが変わりつつあるのは、テレビの新時代が来る前兆七日?

初回の演出は城定秀夫で、彼がメインディレクターとして、このドラマのテイストを決めているのだろう。初回から血みどろのバラバラ死体が画として描かれるとか、なかなか演出的には戦闘モード。硫酸で顔を焦がしたり、普通に考えて、テレビコードでは怒られそうな感じだが、どこまで過激に持っていくのかは興味深い。

しかし、この同窓会を企画したのは犬飼貴丈。ある意味、元クラスメートと担任は彼の指示化に遊ばれる形となる。逃げ出せないように色々仕掛けがしてあるようだが、そして、毎回、同級生にゲームを科す流れ。

しかし、最初から死体で出てくる同級生がいるとはホラー映画仕立てということか?まだ、同級生のキャラクターもよくわかっていないうちに勝手に本筋に入ってくるところは、そんな設定はどうでもいいと言わんばかり。それなりにこのゲームをする意味が犬飼にはあるのだろうが、そこに期待するドラマではないのだろう・・。

そして、同級生で男の中心になってくるのがジャニーズの井上瑞稀。他にもジャニーズがいるが、本当に作品を選ばなくなってきたのは確かなようだ。もう、清廉潔白的な事務所ではなくなったということか?ジュリー社長の仕事に対するフォーカスがよく見えないことだけは確か。

菅田将暉に似た顔があると思ったら、菅生新樹という弟だったのですね。顔は似ているが、こちらの方がふくよかな感じである。顔が似ていると芝居も比べられるから大変な気はする。そして、演技では定評ある、佐久本宝などもいるが、ほとんど顔馴染みのない面々

女子では大原優乃がいる。声と顔とスタイルで、この中では前に出てくるキャラであるが、どちらかといえば控えめな性格のキャラらしいから、ゲームの中でどんな役割をしていくのか?

まあ、男女の好き嫌い的なものも、ゲームの中で様々な影響を及ぼしていくのだろうが、先生の桜庭橋子もこの中にいるわけで何が起こるやらというところである。

初回の見せ方というか、ゲームの始まり方はそれなりに面白かった。ある意味、昔の思い出詰まった教室がどんな劇場になっていくか?というところか?深夜枠ドラマの中では話題になりそうな一本ではある。

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