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「ばらかもん(第11話)」心が変われば、書道家としての道もまた変化する

先週のラストの船のシーンがドラマのラストなのかと思ったら、そうではなかったようですね。紛らわしい。これは、綱啓永が東京の調理学校に旅立つというもの。後で見れば、彼が一番大きな旅立ちをしたのかもしれないが、テープを本人の前に持って用意するなんてことがあるのか?そして、飛行機でなく船での旅立ちは予算の問題か?

そして、今回の最初は島に、変なYoTuber二人組がやってきた話。しかし、どのドラマでもYouTuberの描き方はこんな常識がない感じなのはどうにかならないのか?しかし、彼らの宿泊問題が集会で話あわれるわけだが、平和な島である。結果的には、杉野が受け入れることにするわけだが、まあ、彼も他人に対して親切になったということだろう。で、この面倒臭い二人の話はぶっつりと途中で切られる。こういうのは気持ち悪いが、尺の関係だろう。まあ、あってもなくてもいい話ですものね。

最終回の本題は島の皆さんの未来みたいな話。豊嶋花は、父の宍戸開がタンカー船で働くことになり、一人で暮らすのが不安。その仕事は、なるの父親の岡田義徳が紹介してくれたもの。そこで、なるが父親からもらったスマホで岡田に電話、仕事の内容を聞いてとりあえず安心する。そのついでに、なるも父親と初めて電話で話す。小学生になって、父も父親を少しはやろうと思ったのだろう。

で、近藤華は応募した漫画が入選。未来が見えてくる。しかし、ロボットの話でなくて、杉野となるのことを漫画にしたのね。というか、彼女の漫画がちゃんと見たかった。

そして、杉野はといえば、書道教室がもう一つ軌道に乗らない中で、なるたちに、島民一年生のイベントに招待される。小学校は今年は1年生がおらず、後輩ができない、なるたちが無理に杉野を後輩に仕立てて開いたイベント。とはいえ、島民がみんな集まって、なかなか賑やか。島のハートフルな感じをこのイベントで見事にまとめ、杉野の変化もしっかり描いた後で、彼に「書」を描かせる仕掛け。そこで描かれた「楽」の字は、以前書いたものよりも弾けている感じでラストにふさわしい書になっていた。やはり、このドラマ「書」が主役で、それが主人公の心を表すわけで、作り手はなかなか大変だったでしょうね。

そして、ドラマを有機的にしていたのは、なる役の宮崎莉里沙をはじめとした子供達。実際は都会の子なのだろうが、悪ガキぶりを見事に演じていた。本当に、最近の子役たちは役者としての基本が出来上がってる。宮崎も後10年もすれば、芦田愛菜のように主役をやっているかもしれない。でも、次々にライバルが出てくるから子役のオーディションも大変なのでしょうね。

今期のドラマ、色々と良い作品が多かったが、最もハートフルな感じのドラマでありました。ほっこりした気持ちにしていただきありがとうございました。

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