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「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第6話)」警察官という職業と普通の女子的なものの葛藤

どんな職業でもそうだろうが、飛び越えていかなければいけない事がある。今回は、警官というものの大変さ、意識の厳しさ的なものをドラマから感じさせられた。なかなか良い話だった。

まずは、戸田恵梨香と永野芽郁のコンビがアイコンタクトでなんでも通じるようになっていることを事件の現場の中で表現していく。女の子同士でこういう事ができる様になるという表現は結構珍しい気がする。そういう意味で新鮮であった。そして、この流れの中で、永野がなかなか警官として意識がしっかりできてきたことが視聴者に示されたりする。経験は力なり!

そこで、交通事故で幼児が死亡する現場に遭遇。一気にテンションが下がってしまう永野。ここから、彼女の心が復帰するまで沈んだ表情が続くのだが、このあたりの演技を見ると、永野芽郁という女優が進化していることがよくわかる。振り幅が広くなったし、しっかり役のなかに深く入り込んでいる。映画「キネマの神様」でも、私は彼女を褒めたが、彼女は着実に女優としてプロの領域に進化しているようだ。

だからこそ、少し先を走る戸田恵梨香とのコンビの呼吸がなかなか良い。もちろん、それぞれに自分の立ち位置を守りながら、自分の芝居を明確にしている感じがいいのだ。だから、最後の方で、上の写真のような格好を戸田がしたときに、永野が突っ込む場面も実に見ていて心地よかったりもするのだ。そう、見ていて心地いいコンビというのはなかなか刑事ドラマ的である。

今回は交通課の白バイに乗った駿河太郎が、永野を立ち直す役として出てくるが、なかなかそれらしい雰囲気があってよかった。そして、警察官という職業が、常に人の死の近くにあることもよくわかったし、それだけに、女性警察官という仕事も思いの外大変であるという事なのだろう。最後の交通教室のシーンを見ても、彼女たちの仕事が多岐にわたっていることがよくわかる。こういうドラマを見て、警察官を目指す女子が増えれば、それはそれで良い事なのだろう。実際はもっと大変なのだろうけどね…。

今回もラストは、戸田の同期だった徳永えりの話で終わる。話の流れから、彼女は死んだのかと思っていたら、生きてリハビリを行っていた。ということは、戸田が追う事件は彼女に絡む事なのだろう。回数的にはここから後半である。永野の病気で2回ほど停滞した感じだったが、ドラマ的には間引きもあるのだろうか?結構、最後の話はシリアスな話に感じるのでちゃんと描いていただきたいと思う。

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