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「アンラッキーガール」運のない娘たちは、ドラマチックではある。

深夜枠のドラマとしては長尺のもの。何となく、福原遥、高梨臨、若月祐美という二番手的なキャスティングに興味があって観る。運のない三人の娘が友人になって、三倍不幸が襲ってくるようなお話。そう、今の世の中、幸運より不運が多いと思っている人の方が多いようにも感じるから、ある意味気になるドラマになる可能性はある。

そして、三人が出会う喫茶店は、昔ながらの純喫茶。ナポリタンが美味しそうな喫茶だが、今回はモーニングしか出てこなかった。そして、描かれる三人の不幸話。それなりに面白かったです。その流れで、福原の宝くじ売り場が火事で燃えてしまうというのは、すごい不運にも感じます。幸運を繋ぐ場所が焼けてしまうのですから。大体、福原はカレンダーに不運の数を書いているわけで、これでは、不幸を引き寄せているようなものですよね。そう、運と不運って、人に平等にはやってきません。そして、その数が決まっているわけでもありません。運も不運も自分の生活の循環で引き寄せているだけです。

まあ、科学的ではないという方も多いでしょうが、確実に生活のサイクルをよくしていけば運は巡ってきますし、世の中の全てが自分に何かを運んできてくれる感じになります。まあ、このドラマがこの先何を描こうとしているのかは知りませんが、なんか、世の中の不運な人々にヒントを与えてくれるなら面白いですね。

そして、喫茶店に居座る、商売ではない占い師、生瀬勝久。しかし、この人、仕事量半端ないですよね。いかがわしい役を一気に引き受けている感じもしますが、人の不幸を喜ぶ役はぴったりですね。この間、刑事やってて、ちゃんと犯人逮捕もできなかったようだから、占い師になったのですかね?

初回の脚本は、不幸の三人の紹介としてはよくできていました。そして、福原のあっけらかんとした不幸演技もなかなか良かった。ただ、最後に三人の元に億という金が転がり込んできて、これが来週からどう使われるのか?まあ、こんな金が運を呼ぶわけもないのですが、ドラマ全体としては、この金は重要なのでしょうね。

もう一つドラマ的にはスピード感が足りないという感じはします。スタッフも安いのでしょうか?カメラワークももっと色々凝ればそれなりの作品になる気がします。そう、深夜ドラマはある意味、インディーズのテレビドラマのようなものなので、何でもありでいいと思うのですよ。題材としてはわかりやすいし、タイトルもそのまま、そういうのでいいと思うのですが、最後まで見続けさせてくれる展開の多様性がありや、なしや?というところでしょうか?

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