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「彼女たちの犯罪(第2話)」深川麻衣のプライド高い表情に危うさを感じる

今週は、毎熊克哉の本妻の前田敦子と浮気相手の深川麻衣が出会うまで。先週のラストの石井杏奈も含めたなかなか怖い感じの3ショットを見せられて、このドラマに引き込まれたというところ。

そして、先週、崖から飛び降りて死んだとされた前田は、遺体の顔では本人と把握できないものの、一緒に出てきたブレスレットと夫の名刺で前田とされ、葬儀が行われる。司法解剖が行われないのは、夫の意思とはいえ少し不自然だが、だからこそサスペンスになるということだろう。死んだのは誰なのか?

こういう、男をめぐる女たちの復讐的な物語で、遺体が出てきて死んだはずの人が生きていたみたいな話は、日本でも海外でもミステリーとしては多く描かれている図式である。そういう意味で話の構造を面白くしていかないと連続ドラマとして引っ張っていくのはなかなか難しい。

今回は、深川麻衣の職を負われる話が中心になっていた。そんな時、身体は求めるが、全く役に立たない毎熊克哉というのはうまく描かれていたと思う。そして、深川の雰囲気が、前田敦子と180度違う感じなのが、毎熊が心の中で女を分けているのがよくわかるところ。こういう男は時代を超えて生息していくのだろうか?深川が妙に色っぽく見えるのがそんな雰囲気を増幅する。なかなか味のある女優さんになってきた。お弁当を持ってきて、転んでしまうシーンは見窄らしくもあり、これが愛人なのか?と思わせるような感じもなかなか良い演技ではありました。

あと、深川、後輩の鈴木ゆうかに仕事を取られるような場面がありましたが、こういうの昔なら水商売の争いの中で描かれたような光景ですよね。鈴木、そういうキャスト役も似合いそうですが、悪い演技が似合う女は好きな私です。

そして、まだ刑事として二人に関わってるだけの石井杏奈だが、情報屋に毎熊を追わせ、彼の浮気について嗅ぎ回っている。その接点がまだよくわからない。そのまだよくわからぬ視点があることでドラマが締まってる感じもする。

昨今は女の利権が強いようなドラマが多く、こういう男をハメていくようなドラマは昔より少なくなってきたような気がする。そして、先にも書いたように、そういうドラマなのに水商売の女が絡んでこないのも今風なのだろう。

とにかくも、前田と深川が出会い、毎熊に対し復讐というか、自分たちの未来について話すということか?今期のドラマ、面白いものが多いのだが、この作品も、意外な拾い物になる可能性はありますね。

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