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「街並み照らすヤツら(第9話)」この緩い感じの裁判で裁かれるのは何なの?

しかし、このドラマ、ワンクール引っ張るには無理がある。ワンクールと言っても最近は9回〜11回なのだが、それも長く感じるドラマは多くある。そして、このドラマは5回くらいで十分な内容だ。スポンサーも、このドラマではまともにつけるのも大変だっただろう。

そんな、ドラマは偽装強盗の内容が全てばれて、刑事も含め馴れ合いになろうとしてところで、森本慎太郎が、自分が全部やったと自首するというクライマックス。商店街のみんなは自分たちも共犯なわけで、それなりに後ろめたいが、みんなで自首するようなことはしない。

そして、弁護士が山崎静代であることで、ふざけてんのか?と思ったが、彼女、こういう役やらせると、意外にリアル感を出すんですよね。まあ、ここでは、ドラマのテイストにあったセリフしかないので、ある意味、勿体無い配役とも感じた。そして、裁判のシーンになって、出てきた判事が前野朋哉とは、こっちの方が不適切感大。彼が出てきたことで、法廷ごと、タイムリープしてしまうのではないかと恐怖に包まれた。

そして、特に法廷もあまり面白いシーンがないままに進む。が、最後に森川葵が証人で出てきて、離婚届を破って、森本に愛の再告白するところはなかなか良かったですね。森川、地味目な美人だが、こういう演技はなかなか上手い。視聴者に、末長くお幸せにと言わせる感じがいい。

法廷を面白く描けないなら、その周囲を何とかすればいいのだが、浜野謙太と森本慎太郎のことを伊藤健太郎が嫉妬していたみたいな話も全くドラマの中で意味をなしてこない。そして、こんな話を入れて、この商店街の地上げの話がなくなるわけでもないだろう。伊藤健太郎、事件以来、久々の連ドラ出演でしたが、もう、こういう役しか与えられないのかな?深夜ドラマの主演見たいのからやりなおすのがいいと思うけどな。まあ、若手俳優の中で彼を使いたいと思う向きもあまりないでしょうね。旧ジャニーズが意外にしぶとく残っているしね。

そして、刑事の宇野祥平ものんびりしてるし、森本のことが好きだった吉川愛の恋も法廷でTHE ENDということで、この二人、全く役に立っていない。

とにかく、まだ一回残っているという状況。森本の判決が出る前で今回は終わったが、どう出るにしろ、商店街の復活のアイデアくらい欲しいもの。似たような題材の「9ボーダー」は綺麗に、下町の風景を残しながらも新しい時代に向かう感じで終わりだったが、こちらはどうなるのか?だいたい、色々復活させるのに偽装強盗しか考えない大人たちって、見るに耐えないところはありますよね。

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