見出し画像

「ぐらんぶる」。今年最高に夏を感じさせる映画。頭が回らぬ暑い日に、美女を揃えて頂きありがとうございました。

昨日は東京も今年一番の暑さ。お盆休みもあるのでしょうね、行楽にいけない人たちがそれなりに映画館にはいました。しかし、海に行きたいよね!というところでぴったりなのがこの映画でしょう。漫画が原作の「ぐらんぶる」です。もう、この暑さの中、頭使わないで、夏の行楽に行った気分になる映画である。男も女も、特に男は肌を露出して、観客に「夏だ!」と迫ってくる。中身は変わったダイビング部の騒がしいだけの話なのだが、最後は爽やかに、そして美女もてんこ盛りで、「お盆映画」というくくりがぴったりな感じです。涼みに映画館行くなら、おススメです!

まあ、始まって30分超は、無駄な時間と言っていい。裸でキャンパスに現れる主役の二人、竜星涼と犬飼貴丈の素っ裸での謎の場面リフレインが延々とつづく。これがあって、頭を使ってはいけない映画だということを観客に伝えてる感じだ。

そして、それは興味のないダイビング部に無理やり入部させられたという結果になり、酒と女とダイビングの日々が、適当に混ざり合いながら、なんか、最後は壮大な海の底の世界を見せてクレジットロール。とても、テンションが上がったのと、夏の清涼剤にはなった。思った以上の映画と言っていい。

とりあえず、出演者は全力!このテンションを保って撮影するのも大変だったろうと思う。舞台になる店の主人の高嶋政宏まで、ビキニパンツで踊る姿を観て、もう、この映画世界に文句を言っても仕方ないという気になった私である。

まあ、裸が出てくるので下ネタもそれなりに出てくるのだが、出てくる女優さんたちが皆素敵なのがこの映画の大きなポイントだった。主役の二人の同級生の乃木坂46の与田祐希は、最初にダイビングスーツで出てくるところで観客を誘う。そして、確かに可愛い。姉の朝比奈彩が惚れているのもわかる感じがいい。その朝比奈もなかなか存在感があるが、あまり水着のシーンがないのがちょっと不満。先輩の小倉優香はグラビアそのままに存在し、笑顔が良く、セクシー担当としてはうまく行っている。そして、後から入ってくる石川恋も、ギャルメイクから化粧落としてびっくりの役をなかなかうまく演じていた。そう、この四人がこの映画の屋台骨をしっかりさせている感じなのだ。

しかし、この大学の舞台は工学部の機械工学科である。私の出身もそれだが、与田祐希みたいな可愛い学生がいるわけないだろう!でも、材料力学とか流体力学とか言っていたから、確かに機械工学科なんだよね。

後、同級生で矢本悠馬と森永悠希が二人で出てくるのだが、この似たようなキャラの二人を並んで使うのは初めてではないだろうか?最近は二人ともあちこちに出ているから、印象が濃くて面白かった。そして、この二人と女優たちの下りは、ドリフターズのようなノリだが、笑えました。

監督の英勉は今年公開の「前田建設ファンタジー営業部」がとてもよく纏まっていた。そして、その後の公開予定だった「映像研には手を出すな」がとても楽しみだったのだが、こちらが先になった。まあ、この映画は真夏に公開してナンボというところだろうからいいのだが、これもよく纏まっていて、予想以上に様々な人にウケると思われる映画になっている。英監督は、きた企画は考えずに受けるとインタビューで言っていたが、かなり程度の高い映画職人になっている。決してベストワンなど狙っていないが、皆にウケる英世界を構築していて、それがどんどんうまくなっている感じだ。とにかく、9月公開の「映像研には手を出すな」には期待しかない!

この内容のシンプルな映画で、いろいろ言いたいことが出てくるのは、そこに活力を感じたからだ。まあ、若い男たちの裸が観たい人もみんな映画館に行ってください。とにかくパワーと笑いはもらえますよ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?