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「ハコビヤ(第3話)」届け先はAIということが不可解でなくなってきた社会

ラストの田辺誠一の回想は、影山優佳が、昔、ハコビヤを使ったことがあるということですか?記憶にはなくなっていたが、縁があったみたいな。何を運んでもらったかが重要なのかな。まあ、後に期待しましょう。

で、今回は、小学生の女の子がネットで知り合った子にぬいぐるみを届けてほしいとの依頼。友達がいない女の子がネットで知り合った子と通信できなくなったらしい。今は、小学生もSNSを使う時代ではあるから、ネットの中だけに友達がいるということもあるのかもしれない。引きこもって、学校に行かなくてもそういう友達がいるということも・・。世の中はある意味、機械に弄ばされ出している。それがいいのか悪いのかは、ここで判断することでもないだろう。

ここでの運び先は、SNSの相手の「リコちゃん」。その履歴から、その子のお父さんが大学にいそうだと考えて、その研究室に向かう田辺と影山。そして、たどり着いた「リコちゃん」はAIだったという話。あまり聞いたことはないが、SNSに対応できるAIはいるのだろうか?ある程度、相手を明確にすればそれも可能だろう。ただ、AIがどこまで自分のプライベートなネタを持っていて、多岐な対応ができるかということがすごく大事なことのように思える。まあ、実際にリアルな人間が使ったって、嘘がいっぱいはびこる世界であるわけだし、AIが嘘をつき出したら、訳わからなくなるよね。というか、AIは嘘という定義がわかるのだろうか?

まあ、この世は精神的にアンバランスになってる人が多く、他人の話を聞いてあげるだけの仕事もあるくらいだ。そして、人間というものは吐き出す相手がいると、心が穏やかになるとも言われる。そういうAIならあっても良いのかもしれない。でも、AIも持っているデータ次第だし、暴走することはあるよね。小学生がAIと仲良くなって犯罪を起こすみたいなこともありうると考えたら怖いですよね。今は、そんなドラマならいくらでも考え出せますよね。

あと、もう一つ、大学の教授である升毅が、多くの人のためにならない研究はくだらないという。そういう考えは、ビジネス優先社会の中では当たり前だが、現代がそういう時代かというとそうでもない。AIも一人一人にカスタマイズすることで、違った役割をすることもあるかもしれない。そう、いろんな考えのAIが出てくる時代も遠くはないような気がする。それこそ、それがロボットに積み込まれれば、「鉄腕アトム」のような世界が実現するのかもしれない。

ドラマの中では、その功罪みたいなことには突っ込んではなかったが、考えれば考えるほど怖いことも考えられますよね。AIの進化は私たちの思いを遥かに超えた速度にあるから、こういうドラマも作られるのでしょうな。本当に、心して生きていかないとねと、思ったりしたお話でした。

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