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「となりのナースエイド(第3話)」主人公の過去がわかり、推理劇展開?

なかなか、毎回ドラマの色が変わっていくドラマである。それはそれで新しさを感じるが、これは原作の空気感によるものなのか?少し、原作に触れたくなってきた。初めは軽い医療ものと思っていたが、行き着く先にはシリアスな世界が待ってそうな気がしてきた三回目だった。

今回は、前回の高杉真宙の質問「お前は何者だ」に川栄李奈が答えるところから。そこを回想シーンで詳しく描くのは、このドラマの肝がそこにあるということだ。だから、前回までのラブコメの振りはここにくると奇妙である。

まず、川栄が優秀な外科医であったということがあっさり語られ、見ている方はびっくり。彼女の姉(成海璃子)は新聞記者であり、不治の病「シムネス」にかかり、手術で一命は助かるものの、その後、自殺をしてしまったという過去を語る。そして、川栄はそれ以来PTSDで医者としての仕事(医療行為)ができなくなってしまった。それで、古田新太が、ナースエイドとして働くことでリハビリをさせてるということだったようだ。でも、医療行為はできなくても医学書は好きという設定は、ちょっと無理があるように感じるが、どうなのか?それを知った高杉は、彼女に対する当たり方が柔らかくなったようにも感じる。これから、二人の仲はどうなるの?

と、そんなことを思っていたら、川栄の部屋に空き巣が入る。盗られたのはノートパソコンだけ。彼女の周囲に不穏な雰囲気。だが、ここで、彼女を高杉が業務用のトレーニングルームに案内し泊めるところは、コメディーっぽい。この辺りのドラマの空気配分が微妙に変なドラマである。

としてから、同じナースエイド仲間の矢本悠馬の高校の同級生であった戸塚純貴が脳炎で病院にくる。彼は直近の記憶を失くしたり、突然に激しい言動をしたり不安定。そして、調べると彼は、川栄の姉と同じ病気「シムネス」であり、手術で腫瘍をとっても余命一年ということ。しかし、この病気、私も初めて聞いたが、人間の身体というのは蝕まれると一気にそれが意味もなく広がるようなこともあるのですね、本当に医者が解決できることなどほんの一握りの気はします。

そして、戸塚の昔の恋人が現れ、やり直そうとした時だったので、彼の心はまた揺れる。このドラマでは、こういう病気で心を壊した人に対してどう接するかという部分が大きなテーマなのだろうが、まあ、難しい問題だ。ここでは、彼女が余命が少ない彼の元に最後までいてあげるという選択をとるわけだが、彼が亡くなったあと、彼女もまた心の病にかかる恐れもある。人間というのは、肉体も心もナイーブなものなわけで、本当に面倒くさいと思ったりもする。

そんな事象が終わって、成美の恋人であった、刑事の上杉柊平が川栄を訪ねてくる。成美の死因は、自殺ではなかったかもしれないというのだ。さあ、また違う方向にギアチェンジしてくるドラマ。この流れがいいか悪いかは最後まで見ないと決められないのかな?

そんな中で小手伸也だけが、一人ラブコメ演技してるのも気になったりするのですよね。

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