「アンチヒーロー(第4話)」ドラマの主題が冤罪の解明だとわかったが、検察というところの危うさを明らかにし、そこに何を見せるのか?
北村匠海が、何故に長谷川博己が自分の予期しないような行動を取るのかということを疑問に思い、彼を尾行するという話から。ドラマでこういうシーンは度々あるが、リアルな世界では、実際の仕事が忙しくて、こういう動きはなかなかできないだろう。そして、長谷川自身の動きもそれ以上によくわからないところがある。だいたい、弁護士なのに、そうは見えないようにバッチをひけらかすこともしないし、サングラスって、まあ、ドラマの主役のキャラとしては最高ですが・・。
そして、長谷川が向かった先は刑務所。そこに入る死刑囚の緒方直人への面会。最初から緒方はドラマの中に、唐突に出てきたが、今回でやっとつながってきた。彼は12年前の事件で冤罪を受けたらしい・・。
そこに北村がたどり着いたのは、長谷川が突然他の弁護士から弁護を無理やりに奪ってまでやりたがった事件「連続不同意性交」がきっかけだった。この事件も不思議な事件で、犯人として逮捕された渡邊圭祐は、連続的に起こった三つの事件のうちの最初の二つはやっているが、最後のはやっていないという。そして、三番目の事件の被害者の早見あかりは、彼の顔を見たという証言をしている。この不思議な状況を調べていくと、早見が渡邊をストーカーしていたのではないか?という疑惑が出てきて、なおかつ、警察が早見を使って、証言の捏造をしている疑惑が持ち上がる。
捜査責任者は、藤木直人。彼は、堀田真由の父親でもあった。堀田は12年前に藤木と長谷川が揉めているのを目撃している。そして、この事務所も長谷川に乞われてきたということを北村にも話す。そして、長谷川は千葉県警の担当の事件ばかりを追っていることも、これで腑に落ちてくる。
つまり、12年間の落とし前をつけるために、長谷川は検事から弁護士になり、それを暴くことで、冤罪事件を公にして、その上で、検察の闇を一掃しようという感じなのだろう。そのために、加害者が本当は有罪であろうと、検察のいい加減な追い詰め方は許さないというところか?
そんな、状況が見えてきて、北村は自分が救えなかった人の事件のこともシンクロしていくのだろうし、長谷川はそんな北村をどう使おうとしてここに入れたのかも気になるところ。
そして、ラスト、野村萬斎のお遊びの席に呼ばれる長谷川。二人の関係というか、心中がつながっているのかどうかはかなり気になる。多分、藤木直人はアウトの状況になるのだろうが、ドラマがどういう大きな闇に向かって動いてるのかが、ちょっと楽しみになってきた。まだ、4回目ですものね。
しかし、前クールの「ジャンヌの裁き」と言い、今回のこのドラマといい、検察批判的なドラマが増えてくるのは、どういうバックグラウンドがあってのことでしょうね、その辺は気になりますよね。
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