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「ばらかもん(第6話)」新しい気持ちでリスタート。葬列から始まる場所で何を思うか?

今回は、東京での親子での話から。先週から杉野を島に戻すことが反対な母、長野里美の説得から。でも、ここで杉野の心が変わらないのは、島で出会った人々に、知らぬ間に色々なことを教わったからだろう。東京では学べないことがあるというのが大事なところ・・。

そして、島では子供達が杉野の部屋を掃除中!しかし、子供たちはともかく、高校生も混じっているのは、島の共同体はどこから大人になるのだろう?そして、書道で金賞、銀賞を取ったという話の中で学校の校内が出てくるが、この高校の生徒は何人くらいいるのだろうかは気になるところ。このドラマ、島の一集落の話だろうから、もう一つ全体像が見えない。コミック原作はこういうところが結構アバウト。

それでも、本日のメインイベントになるの死に関連する。糸巻き車の話がここに出てくる。高校生二人が知っているそれを子供たちは知らない。そういうものも伝承しない時代なのか?まあ、まだ学校に行っていない子供達の設定だろうから、そんなものか?しかし、今は家に糸巻きも無い家が多いだろうから、こういうおもちゃも見かけなくなりましたね。売ってるものじゃないしね。こういう手作りのものがこの島にはあっている。都会も昔はそれがあるのが普通だったんだけどね・・。

で、帰ってくる杉野をクラッカーで迎える子供たち。飛びつく宮崎。もう、みな家族の様相であり、視聴者も彼らが一緒にいる方がしっくりくる。ドラマの折り返しでそういう感じに見えるのが素晴らしいことだ。そして、帰ってくる前に書展の結果を知る。ベテランに頑張られて、圏外。まあ、書道などは、その時のタイミングで意外にこんなものなのかもしれない。でも、田中泯がにこやかに杉野の書を見つめていたのは印象的だった。そして、見ている方は、最後にどんな文字を書いてくるのか楽しみなところ。

そんなところで、鷲尾真知子が亡くなる。集落の皆で葬式を出す感じは本当に都会ではない形である。杉野も餅まきで鷲尾に言われた言葉を思い出す。大きな餅を拾うために今日も生きる杉野であった。しかし、鷲尾真知子、なかなかチャーミングなお婆さんでしたね。これから、この手の役が増えていくのでしょうか?お婆ちゃん女優としても期待しております。

そして、今回の杉野の書は、その葬列の幟に書かれた人の名前。こういう村で書道家が一人いると、何かと仕事はあるものですな。そして、田中みな実と鷲尾の思い出なども入れながら、葬列のシーン。ちょうどリアルなお盆の季節に合わせた設定だったのかもしれないが、なかなか綺麗なシーンでした。

そして、次週は杉野の親が島にやってくる流れらしい。また、暖かいドラマを見せていただきたい。今期は、いろんな謀略を描いたドラマが花盛りだが、こういう心温かくなるドラマが一本あるとほっとしますね。

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